...そして凡そ二時間余り別にこれと言ってなやみを打ち明けるでもなく禅師の法話をお聴きしているうちに...
上村松園 「芸術三昧即信仰」
...明けるのが待遠かつた...
種田山頭火 「其中日記」
...明けるより小鳥の挨拶でよいお天気で・残された二つ三つが熟柿となる雲のゆきき・時計を米にかへもう冬めくみちすぢ―(こんな句もある)―ま夜中ふと覚めてかきをきかきなほす十一月十七日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...「それならば、打明けるが、お前には一人の妹があるのだ...
豊島与志雄 「三つの嘘」
...夜が明けると少し都合が悪いことがあるんだから」それでもムク犬は動きませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...夜が明けるかも知れません...
中里介山 「大菩薩峠」
...言訳(いいわけ)のためにこんな事を打ち明けるのです...
夏目漱石 「こころ」
...私は今あなたの前に打ち明けるが...
夏目漱石 「こころ」
...これだけの事を打ち明けるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夜が明けると狐どもは立去り...
長谷川時雨 「春宵戲語」
...その夜が明けると...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...いつになつて明けるやら...
牧野信一 「悲しき項羽」
...雨戸を明ける...
正岡子規 「九月十四日の朝」
...おれが生きていてさえ喰いかねる女房や子供はどうなると思う」「では、御迷惑でしょうが、夜の明けるまで、お宅のすみへでも、泊めて下さいませんか」「なるほど、色子ずれがしていやがる...
吉川英治 「大岡越前」
...夜が明けるといやでもおうでも...
吉川英治 「折々の記」
...だが明ける早々、年頭の賀をのべるため、彼は岐阜城におもむいて、信長に謁(えっ)し、さらに数日のいとまを賜ったので、その足で洲股(すのまた)へと廻ったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...――酒の尽きるまで、夜の明けるまで、騒げ、騒げ」二酒壺(さけつぼ)をたたく、鍋(なべ)をたたく...
吉川英治 「親鸞」
...……どこが痛い? ……わしがついているゆえ案じぬがよいぞ」両の腕に、軽々と、彼女のからだを乗せ、自分の寝床の中へ運んで、その枕元に坐り、夜の明けるまで、看護していた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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