...郷士の子に生れて...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...土地の郷士で、士分のあつかひを受け、藩中並ぶ者もない勢威でしたが、今から二十一年前家中の侍の娘を娶(めと)り、伜勇三郎を生みましたが、困つたことに、私の新嫁には、私のところへ嫁入りする前に許婚があつたのでございます」「?」話は奇怪に發展しさうです、平次も兼吉も固唾(かたづ)を呑みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...由緒ある門閥の郷士たちは...
服部之総 「加波山」
...地主であり郷士であり...
服部之総 「加波山」
...……あちらのほうからいらした方なの」「わしゃあ甲府の郷士の伜でね...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...いつか見た貧郷士が...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...隊一 おお貴様が川尻の郷士忠蔵か...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...この輩を名づけて国侍・地侍(じざむらい)または郷士(ごうし)と称えている...
柳田國男 「名字の話」
...新領主を苦しめたのはこれら地侍・郷士の輩である...
柳田國男 「名字の話」
...古木は五百年も続く郷士の家柄で...
山本周五郎 「風流太平記」
...狛家(こまけ)手飼(てがい)の郷士たちも...
吉川英治 「江戸三国志」
...居ならぶ郷士たちもその劇的な場面を見まもって共々に涙ぐましい情感にうたれました...
吉川英治 「江戸三国志」
...他の四名と共に冬から泊っていた郷士の家の娘――お芳に恋をしていた...
吉川英治 「銀河まつり」
...七名の郷士のうちの幾人が...
吉川英治 「私本太平記」
...郷士竹原六郎の娘を妃とし...
吉川英治 「私本太平記」
...これら原始人めいた郷士出身の一群は...
吉川英治 「私本太平記」
...他の郷士が呶鳴って正面の相手と力を協(あわ)せ三方から城太郎の体一つへ組みついて来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――今、早速に、其方が鍛ちにかかっている山寺源太夫様の御下命の品にせよ、ここで一際(ひときわ)、優(すぐ)れた刀(もの)を鍛(う)ち上げねば、名折れの上の名折れになろうと』『よ、よけいなことだ』『では、そなたは、長国寺でうけた恥かしめを、口惜(くちお)しいとも、家名の恥辱とも、思わぬのか』『こちらは、元より百姓郷士、農事の片手間に、鍛っている仕事です...
吉川英治 「山浦清麿」
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