...晴れ間相きざし候折から――村郷士梁瀬(やなせ)金十郎殿より...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...上の谷戸で貧郷士に化けこんでいるあいつこそは...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...あの郷士の顔がそれと瓜二つです...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...讃岐(さぬき)の国高松藩の郷士(ごうし)の子であった...
山本周五郎 「新潮記」
...おれだって田舎の貧乏郷士(ごうし)の伜(せがれ)だし...
山本周五郎 「花も刀も」
...は」と給仕の郷士が...
吉川英治 「江戸三国志」
...男は狛家(こまけ)に仕える高麗村郷士(こまむらごうし)のひとりで...
吉川英治 「江戸三国志」
...郷士の教来石兵助(きょうらいしひょうすけ)の家に集まって...
吉川英治 「銀河まつり」
...まったく無領の一郷士にまで成下がってしまったのである...
吉川英治 「剣の四君子」
...――電雷の下に耳を抑えていたような姿の覚一母子(おやこ)には、長いとも思われたろうが、じっさいには、あっというまに、幾人かの手負いが打ち捨てられ、郷士たちは、陸へ逃げ上がっていたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...捕えられた郷士の一人が...
吉川英治 「私本太平記」
...五月十一日 着到和泉党 百四十六人金剛寺僧 九人散所衆 四十五人十三日深夜備前国ヨリ帰参ノ衆島々ノ海上衆合セテ二百二十人十四日吉野郷士...
吉川英治 「私本太平記」
...これら原始人めいた郷士出身の一群は...
吉川英治 「私本太平記」
...土地の郷士、長谷川甚助(はせがわじんすけ)をよんで、地理をたずねたり、先発隊から頻々(ひんぴん)と来る伝令に接したりしていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...宇治の郷士(ごうし)でもあろうか...
吉川英治 「親鸞」
...河向いの郷士の隠居」「では...
吉川英治 「宮本武蔵」
...三日月村の郷士の家にいるそうな」「ご縁家でございまするか」「たぶん……そんなことじゃろう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...他の郷士が呶鳴って正面の相手と力を協(あわ)せ三方から城太郎の体一つへ組みついて来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
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