...次には(よめ)いびりの猫化郷士(ねこばけごうし)の妻...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...いわゆる郷士であった...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...鹿児島の町人で郷士是枝柳右衛門(これえだりゅうえもん)を通じて薩州その他九州の尊攘派と連絡がついているので...
服部之総 「新撰組」
...間もなく郷士体の者に救いあげられ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...いつか見た貧郷士が...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...この家は天狗党でズッと働いていた郷士利根甚伍左の住居だ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...真に国民的な郷士的な性質を持つものは...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...新領主を苦しめたのはこれら地侍・郷士の輩である...
柳田國男 「名字の話」
...「おとゞし(文政十二年)の秋、日向の高岡(たかおか)郷(東諸県(ひがしもろかた)郡)にものしける時、籾木村なる郷士、籾木新右衛門と云へる人の物がたりに、高鍋(たかなべ)領の小菅岳(こすげがたけ)といふ山に、高岡郷より猟に行通ふ者のありけるが、一日罠(わな)を張り置けるに、怪しき物なんかゝりたりける...
柳田国男 「山の人生」
...讃岐(さぬき)の国高松藩の郷士(ごうし)の子であった...
山本周五郎 「新潮記」
...タッタとそろう郷士たちの足音...
吉川英治 「江戸三国志」
...この世の名残りにたっぷりとお過ごしあれ」郷士の口裏に...
吉川英治 「江戸三国志」
...郷士(ごうし)の関久米之丞(せきくめのじょう)の住居(すまい)がそれです...
吉川英治 「江戸三国志」
...郷士の男は頭をかいて...
吉川英治 「江戸三国志」
...幾人もの郷士たちが座列を作って...
吉川英治 「江戸三国志」
...高麗村土着の郷士たちで...
吉川英治 「江戸三国志」
...――電雷の下に耳を抑えていたような姿の覚一母子(おやこ)には、長いとも思われたろうが、じっさいには、あっというまに、幾人かの手負いが打ち捨てられ、郷士たちは、陸へ逃げ上がっていたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...郷士で終るつもりか」武蔵は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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