...そこで達雄に愛されていることをすっかり夫に打ち明けるのです...
芥川龍之介 「或恋愛小説」
...恐怖の内に夜が明けた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...夜(よ)が明けて六時前になると...
薄田泣菫 「茶話」
...この場所にふさわしい(夜という)日が明けそめるのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...夜明けが近くなって来た...
太宰治 「姥捨」
...明け方、とろ/\したとおもつたら、とても嫌な夢を見た...
種田山頭火 「其中日記」
...わしはな、通りがかりにモークロエ村で、一人の老爺に尋ねてみたことがある、するとその老爺の言うには『わしらあ罰をくわえるとて娘っ子をひっぱたくが、何よりもいちばんにおもしれえだ、ひっぱたく役目は、いつでも若えもんにやらせますだ、ところが、今日ひっぱたいた娘っ子を、明けの日には、若えもんが嫁にするってわけさ、だもんだで、あまっ子らもそれをあたりめえのように思っとりますだよ』と、こうだ、なんというサード侯爵たちだろう? 全くうめえことを言いおったて、ひとつわしらも見物に出かけるかな、うん? アリョーシャ、おまえ顔を赤くするのかい、何も恥ずかしがることはないよ、坊主、さっき修道院長の食事(とき)に招(よ)ばれて、坊さんたちにモークロエ村の娘っ子のことを話して聞かせなかったのは残念だったよ、アリョーシカ、わしはさっきおまえんとこの修道院長に、うんと悪態をついたけれど、腹を立てないでくれよ、わしはついむらむらっとなってなあ、もし神様があるものなら、ござらっしゃるものなら、そのときはもちろんわしが悪いのだからどんなとがめも受けようさ、しかし、もう神様がまるっきりないとしたら、あんな御連中にはもう用なしじゃないか? おまえんとこの坊さんたちのことだよ、そうなった暁には、あいつらの首を刎(は)ねるくらいじゃ足りないぞ、なぜといって、あいつらは進歩を妨げたんだからなあ、イワン、おまえは信じてくれるかい? この考えがわしの心を悩ましとるんだよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ざっくばらんにうち明け話をしたものだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...容易に埒(らち)を明けないから...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...あの時打ち明けて相談してくれさへすれば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんな風来坊の浪人に打ち明ける筋合ではありませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...録音盤を追いかけまわしているうちに夜が明け...
久生十蘭 「だいこん」
...裏の事情を打ち明けると...
久生十蘭 「魔都」
...夜が明けると彼等は鼻唄混りで作業に出かけて行き...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...うち明けましたが...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...夜がすっかり明けたので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...――濛々(もうもう)とこめる戦雲と朝霧に明けて...
吉川英治 「剣の四君子」
...河北潟のほとりで夜が明け...
吉川英治 「新書太閤記」
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