...出来上った人と云う意味はまあ簡単に埒(らち)を明ければ...
芥川龍之介 「出来上った人」
...「……T市の金庫を、たった今、明けてみせるか、それとも明けられない事情を説明するか?」「よろしい...
海野十三 「深夜の市長」
...まだ夜明け前かと窓を開けてしまつたままで...
小穴隆一 「二つの繪」
...給仕に命じて窓を明けさした事を記憶している...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...東の山から夜が明けたお眼(め)がさめたら何処(どこ)いきやる...
竹久夢二 「朝」
...・梨の花の明けてくる・咲いてゐる白げんげも摘んだこともあつたが・竹藪のしづもりを咲いてゐるもの・蕗をつみ蕗を煮てけさは麦笛ふく子もほがらかな里雑草ゆたかな春が来て逝く・播いてあたゝかな土にだかせる・おもひではあまずつぱいなつめの実・いらだたしい小鳥のうたの暮れてゆく・ぬいてもぬいても草の執着をぬく昨夜はとう/\徹夜...
種田山頭火 「其中日記」
...恋された人の知らぬ前に恋した人の心を自分はその人から打ち明けられた...
田山花袋 「田舎教師」
...うち明けた話を他にくり返してくれるなと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...高木老人は打ち明け話をしながら...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...小塚原へ来るまでに夜が明けてしまったと見える...
中里介山 「大菩薩峠」
...此儘隱して置けません」ガラツ八は昨夜からの一伍(ぶ)一什(しじふ)を打明けて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もう夜が明けると一緒に店を開いたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僕は何としても事実を打明ける心がにぶって居り...
浜尾四郎 「正義」
...ベケットは船の高いところに上り、おどろくような大声をあげて矢継早に指図をしていたが、波風の力には及ばず、明け方、大舵を折って流れ舟になってしまった...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...夜のひき明けごろ...
久生十蘭 「ノア」
...夜はあっけなく明けた気がして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夜が明けてしまうぞ」「かまわないよ」「よせよせ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...何時の間にかつぶっていた眼を明けて見ると...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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