...明くる年であったか...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...私とナオミが始めてそう云う関係になったのはその明くる年...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...それからその明くる年...
谷崎潤一郎 「途上」
...二度目は明くる年の大正八年の正月のことでしたろう...
谷崎潤一郎 「途上」
...第二作『三十三の死』は明くる年の正月の新小説に載せられた...
森田草平 「「青白き夢」序」
...そして明くる年、殿に参覲のいとまが出て帰国する途中、再びおうたとそういうことになった...
山本周五郎 「薊」
...志保が心からそう悟ったのは明くる年の秋の頃だった...
山本周五郎 「菊屋敷」
...その明くる年の二月のことである...
山本周五郎 「菊屋敷」
...みんなうまいのでびっくりするよ」明くる年も下屋敷でさかんにぬけ出した...
山本周五郎 「桑の木物語」
...――あんたはそんなにも本気だったんだものね」四の二明くる年の六月下旬に子が生れた...
山本周五郎 「契りきぬ」
...それは藩邸における彼の才能と位置をきめるものだったが、明くる年の三月、昌平坂学問所へ入黌(にゅうこう)すると同時に、秀才とはどういうものかということを知り、またその数の少ないことを知って心からおどろいた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...明くる年の秋に、鹿島主税が別の縁談をもって来た...
山本周五郎 「日本婦道記」
...明くる年に長男が生れ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...おなじ家中の杉田継之助という方の妹を娶(めと)ったのは明くる年の晩春のことだったが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...……明くる年の春のことだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...……明くる年の冬のはじめに殿さまがお帰国なさるまでの一年間は...
山本周五郎 「日本婦道記」
...湯島を訪ねたのは明くる年の夏すぎであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...店をはじめた明くる年の春の彼岸に...
山本周五郎 「柳橋物語」
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