...明くる日起きぬけに新聞を見ると...
芥川龍之介 「妖婆」
...泣きたくなりて、夜明くるを待つ...
石川啄木 「悲しき玩具」
...明くる朝、そっとそこをみまってみると、急に巣の中から親鳥が一羽飛んで出た...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...その明くる朝あたりから「痒い」が「痛い」になり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その明くる日は、巧(うま)い工合に大阪発の夜の寝台が取れたので、三人は一日じゅう支度に追われた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...左大臣家からは正月の二日に前触れがあって、明くる三日に、きらびやかな車や騎馬の列が大納言の邸へ乗り入れた...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...明くる年の夏の終りに父は此の世を去ったのであるが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...其の明くる日から...
谷崎潤一郎 「少年」
...と思うと明くる朝は武蔵野一面の霜だ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...存外埒(らち)が明くかも知れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...雪はいつの間にか地上一杯に白くなつて外は薄明くなつて居る...
長塚節 「芋掘り」
...八明くれば元和九年十二月二十四日(鮮血遺書によれば十二月四日...
野村胡堂 「十字架観音」
...明くる日、朝めしのあとで私はでかけた...
山本周五郎 「青べか物語」
...明くる朝、まだ暗いうちに、人の騒ぐ声で登は眼をさました...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...明くる日もずっと降りやまなかった...
山本周五郎 「落ち梅記」
...明くる朝、残りの酒をあるだけ飲んで、京太は家から出ていったが、警察へはあらわれなかった...
山本周五郎 「季節のない街」
...明くる日の九時ごろに帰ったことがあった...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...明くれば、六月六日...
吉川英治 「私本太平記」
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