...その光は部屋の中を明くすると云ふよりも...
芥川龍之介 「南京の基督」
...いくら本物の鍵を入れても扉は明く筈がないですネ...
海野十三 「深夜の市長」
...明くれば、風花に送られて湯本を發す...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...明くれば一行の外...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...その明くる朝(あした)に榊(さかき)の枝につけてさしおかせ侍りける伊勢の海の千尋(ちひろ)の浜に拾ふとも今は何てふかひかあるべき又...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...明くる年の夏の終りに父は此の世を去ったのであるが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...多分河内介はその明くる晩も同じ遊びを繰り返そうとしたのであろうが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...明くる朝はその代りに一層早く出て来なさいよ...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...明くれば慶応四年即ち明治元年正月は...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...貧しき町々も節句の菱餅菓子など灯をともして売る家多ければ日頃に似ず明く賑かに見えたり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...初夜のつとめを終って一時ばかりまどろんだ後起き出でて夜明くるまで高声念仏が絶えることがなかった...
中里介山 「法然行伝」
...明くれば二月二日...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...明くる日もずっと降りやまなかった...
山本周五郎 「落ち梅記」
...明くる朝、残りの酒をあるだけ飲んで、京太は家から出ていったが、警察へはあらわれなかった...
山本周五郎 「季節のない街」
...「――栄ちゃんあたしのことお嫁に貰ってくれないかしら」三の二下張りが終った明くる日は十五日の休みであったが...
山本周五郎 「さぶ」
...明くる七月十九日の夜...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...明くる十二日...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...こうして明くる朝...
山本周五郎 「山彦乙女」
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