...僕の心は明々白々で隠れたところはない」などというておったが...
伊藤左千夫 「去年」
...あなたがこの缶を手に持ったことは明々白々なんだ」「あとでよく考えてみますけれど...
海野十三 「地獄の使者」
...以て婦人のシンパシーを買わんとする意図明々白々なるにかかわらず...
太宰治 「小説の面白さ」
...その焼酎がいかに私の身心を害ふかは明々白々だ...
種田山頭火 「其中日記」
...彼が古今を通じて日本の生める最大人物の一人であることは明々白々である...
土井晩翠 「野口英世博士の生家を訪ひて」
...「初めから明々白々だった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...ジャッキー坊ちゃまに手を上げた件は今や明々白々...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...」「その泥と石灰が靴の飾革に見えれば、明々白々...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...この要求の前に学生生活の見透しとモラルとは明々白々ではないかと思う...
戸坂潤 「学生の技能と勤労大衆」
...明々白々のことになつて...
中原中也 「心理的と個性的」
...多数の実例によつて明々白々のことである...
萩原朔太郎 「名前の話」
...どんなに明々白々な論拠を以(も)って臨んでも...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それは明々白々な理論の否認である...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...未(いま)だ明々白々の差引(さしひき)をなさず...
福沢諭吉 「旧藩情」
...その私徳の元素は夫婦の間に胚胎(はいたい)すること明々白々...
福沢諭吉 「日本男子論」
...どこまで彼らの明々白々たる事実を打ち破ろうとする企てに従ったかは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...仏智としてみれば明々白々のことであるに違いない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...明々白々、あれまで、書いてしまっては消しようもない」「……...
吉川英治 「新・水滸伝」
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