...明々後日(しあさって)の朝? ありがとうきっとお待ち申していますからぜひですのよ」葉子がそういっている間...
有島武郎 「或る女」
...終局の帰着点が同一なのが明々白々に解っていても先ず反対に立って見るのが常癖であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...目の前の地上に明々(あかあか)と照らし出された二人の影法師に僅かな安堵を覚えながらそれでも夢中で駈けつづけた...
大阪圭吉 「坑鬼」
...今にいたりても神(しんれい)の明々たる事おそるべし尊(たうと)むべし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...それは明々白々であつた...
太宰治 「お伽草紙」
...それは明々白々であつた...
太宰治 「お伽草紙」
...近来にない明々朗々たる珍現象であつた!Y屋のMさんが例の如くやつてきて話す...
種田山頭火 「其中日記」
...明々白々掩はむと欲して掩ふ能はざる所にして特に横浜埋立事件の真相に至ては...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...いかに先駆の困難を勘定(かんじょう)に入れないにしたところでわずかその半(なかば)に足らぬ歳月で明々地に通過し了(おわ)るとしたならば吾人はこの驚くべき知識の収穫を誇り得ると同時に...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...離室の一室だけが明々と灯っておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...庭の電灯も明々と照された四方には...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...明々白々の事実にて候...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...未(いま)だ明々白々の差引(さしひき)をなさず...
福沢諭吉 「旧藩情」
...明々(あかあか)とまだ燭もかがやいていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...さらに焔(ほのお)を新たにした篝(かがり)の火に明々(あかあか)とその横顔を照らされていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...大手の夜空は一きわ明々と篝を熾(さかん)にし出し...
吉川英治 「新書太閤記」
...燭も明々と居流れていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...明々(あかあか)と燭の数をつらねて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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