...その外觀と本質との矛盾が餘りに明々白々なるとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...明々皎々(めいめいこうこう)たる大満月が隈(くま)なく光をなげていた...
海野十三 「少年探偵長」
...實に明々白々なり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...「初めから明々白々だった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...もはや明々白々の事実なのだが...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...実際はその正反対で、彼らは明々白々、一見して目に映るような現実を、あきれ返るほど馬鹿げたふうに受けいれて、もうその当時から、ただ成功のみをありがたがる癖がついてしまっていたのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...明々白々掩はむと欲して掩ふ能はざる所にして特に横濱埋立事件の眞相に至ては...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...神棚の明々とした蝋燭の火だった...
豊島与志雄 「神棚」
...明々瞭々たる三ツ眼!累(かさね)ではないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...禍源は一男子の悪徳に由来すること明々白々なれば...
福沢諭吉 「新女大学」
...極めて明々瞭々たりであるが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...これで告発者たちの私怨と違法とは明々白々である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...仏智としてみれば明々白々のことであるに違いない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...これほど明々白々な民間の事実にも気がつかず...
柳田国男 「年中行事覚書」
...これを前の新聞記事や、胎児の夢の論文と一緒に読めば、前述の美少年と美少女を材料とする怪実験が、大正十五年の十月十九日……すなわち今日の正午を期して、空前の成功を告げると同時に、絶後の失敗に終ったという、奇々怪々な精神科学の学理原則の活躍が、明々、歴々と判明して来る...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...篝(かがり)を明々(あかあか)と焚き...
吉川英治 「三国志」
...明々(あかあか)と...
吉川英治 「親鸞」
...客間には瓦斯が明々(あかあか)と点(とも)っていた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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