...従って太陽の最高層における温度は一キロメートル昇る毎に約六・五度ずつ降るわけである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...足場がなくては屋根へ昇る力はない...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...第一天に昇ることができたのです...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「封三娘」
...立ち昇る石炭の粉に...
谷譲次 「踊る地平線」
...初夏の中空に立ち昇る浅間の噴煙も...
豊島与志雄 「憑きもの」
...然(さ)ればわれ何ぞ史伝の階段を極め昇るに及ばんや...
永井荷風 「霊廟」
...東から昇る月の光をたよりに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尚よく技巧の學習によつて相應の階段に昇ることができる...
萩原朔太郎 「青猫」
...当時旭(あさひ)の昇るような勢いの『ヘルキュレス』...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...葉もあらうかと思はれる焼物窯から立ち昇るガス...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...次の階に昇るために私のドアの前を踏む者もいなかった...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...天にも昇る心地してさっそく湯島の両親のもとへ報せてやった...
正岡容 「小説 圓朝」
...民家の煙突から立ち昇る煙が...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...夜更けて月の昇るまで坐らず腰かけず...
柳田国男 「年中行事覚書」
...昇るとまもなく雲に隠れたが...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...向うの枕元の火鉢から立ち昇る吸殻(すいがら)の烟(けむり)が見える...
夢野久作 「女坑主」
...朝の日の昇るまま...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...大きくさし昇る太陽の祝福が燦(さん)としてあった...
吉川英治 「茶漬三略」
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