...まともに太陽が昇る...
種田山頭火 「一草庵日記」
...さし昇る朝日を受けて金色に輝いている窓枠を眺めたり...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...小さな村落の藁屋根から立昇る煙を眺めた...
豊島与志雄 「常識」
...百米昇る毎に約一度冷却する割合になる...
中谷宇吉郎 「雪」
...この土地では冬の六カ月の間気温が零下五度以上に昇ることは殆(ほと)んどない...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...元日の朝彼は窓に立つて昇る太陽を拝んだ...
長與善郎 「青銅の基督」
...昇る朝日に赤々と照されても...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...と見ると、立ち昇る紫煙、四方は夕暮のようにたそがれて、室の中を籠むる異薫に、丈太郎は暫らく夢心地に俯向きましたが、やがて身心水の如く澄み渡って、今まで感じた事も無い、不思議な衝動が、全身の脈管を流れ去ります...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...尚よく技巧の學習によつて相應の階段に昇ることができる...
萩原朔太郎 「青猫」
...天にも昇る心地して従弟(いとこ)にもこの喜びを分ち...
福田英子 「妾の半生涯」
...昇る陽を見てゐらつしやるのかも知れないのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...あたりの森林帯もすつかり春めいて彼方此方(あちこち)の炭焼小屋から立ち昇る煙りまでが見るからに長閑(のどか)らしく梢の間を消えてゆきます...
牧野信一 「舞踏会余話」
...二人で二階へ昇る廊下口のような処に居ると...
宮本百合子 「或日」
...地平から朝日の昇るのが望まれたものであったし...
柳田国男 「故郷七十年」
...おてんとさまの昇るのを見て胆をつぶすことさえあるんですから」栄二は心が萎(な)えるように感じた...
山本周五郎 「さぶ」
...浴槽から直ぐ荒蓙を敷いた二階へ昇る...
吉江喬松 「山岳美觀」
...昇る力がないと見える...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...昇る伽藍堂塔(がらんどうとう)の附属も...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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