...温度が昇れば昇るほど...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...黒煙の濛々(もうもう)として立ち昇る所に一度火が移れば...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...皿の上にもうもうと立昇る白い湯気を...
海野十三 「火星兵団」
...とうとう風船の繩をよじ昇る様な芸当を思いついたのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...立ち昇る煙それ自体で救はれてゐるのである...
太宰治 「お伽草紙」
...おれの希望の青空に昇るのは工場の烟突と凍え飢えた野良にかがやく太陽だ(獄中から大沼渉宛書簡一九三一年二月四日付 『陀田勘助詩集』を底本)...
陀田勘助 「おれの飛行船」
...いざよひ月がおもむろに昇る...
種田山頭火 「其中日記」
...さはれ思ふに傷きて先鋒中に横はり、多數の友ももろともに倒れん、朝日昇る時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...竜が天に昇るって...
豊島与志雄 「波多野邸」
...その一筋は岡の方へと昇るやや急な坂になり...
永井荷風 「葛飾土産」
...一束にした草鞋(わらじ)と一歩一歩踏み昇る場合の足場を掘るためのスコップとを鞍の一端に結びつけて来たのであるが...
牧野信一 「ゼーロン」
...私が朝日の昇るよりも早く...
松永延造 「アリア人の孤独」
...民家の煙突から立ち昇る煙が...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...暫時の間に去るべければ日の昇るを待てと言ふまゝに...
柳田国男 「山の人生」
...月が昇るとまもなく...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...矢代は血がどっと頭にかけ昇る思いでまた手を大きく振りつづけた...
横光利一 「旅愁」
...俄(には)かに紅鷺(べにさぎ)のやうに赤く染まつて……日が昇るのですね...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...五位の尉(じょう)に昇るなど...
吉川英治 「日本名婦伝」
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