...昇る気づかいのない竜を待って...
芥川龍之介 「竜」
...やっとその梯子を昇ることが出来た...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...煙となって立昇る筈はない...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...第一天に昇ることができたのです...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「封三娘」
...まともに太陽が昇る(この頃は右に偏っているが)...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...その夢から覚めて見る窓外の紅葉黄葉の疎林と美しく昇る朝暾とは...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...さはれ思ふに傷きて先鋒中に横はり、多數の友ももろともに倒れん、朝日昇る時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...菩薩(ぼさつ)が雲に乗って天に昇ると...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...霊魂は鳥の形した船に乗って天に昇るものと考えていたので...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...時間的存在者はそれに憧れそれへと昇るべく努力せねばならぬとすれば...
波多野精一 「時と永遠」
...いわば天へも昇る心持(こころもち)になって……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...しぶしぶと大気の中に立ち昇る三すじの黒い煙があるにはありましたが...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...演壇に昇る...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「鉄道事故」
...その中から枯れ萎びた物の香(か)が立ち昇る...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...天上の諸(もろもろ)の力が降(くだ)ってはまた昇る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...昇るとまもなく雲に隠れたが...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...ピラミッドの穴の中を昇る暗中...
横光利一 「旅愁」
...ふと湖北に連なる一山から立ち昇る黒煙(くろけむり)に...
吉川英治 「新書太閤記」
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