...荘園天下に半して子弟殿上に昇るもの六十余人...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...昇る気勢(けはい)に...
泉鏡花 「霰ふる」
...若者は、ちょっと下を見たが、「ナアニ」という顔で、なおも上へ上へと、よじ昇る...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...天国に昇ることはない」「とんでもない...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...今や旭日東天に昇るの勢を以て...
高木敏雄 「比較神話学」
...今日のお天道様がらんらんと昇る...
種田山頭火 「行乞記」
...霄(マヽ)れわたつた大空を昇る太陽!いよ/\梅雨もあがつたらしい...
種田山頭火 「旅日記」
...霊山の雲霧のごとく立昇る湯気の中に...
寺田寅彦 「二つの正月」
...さはれ思ふに傷きて先鋒中に横はり、多數の友ももろともに倒れん、朝日昇る時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...この土地では冬の六箇月の間気温が零下五度以上に昇ることは殆どない...
中谷宇吉郎 「雪」
...ここは真冬の間はどんな暖い時でも零下五度以上に気温が昇ることはないので...
中谷宇吉郎 「雪」
...暫くしてもう一段昇ると...
南部修太郎 「死の接吻」
...文化の段階に昇ることによつてはじめて可能にされる事柄ではあるが...
波多野精一 「時と永遠」
...この落葉を踏む音が天にも昇るやうに響くかも知れないと思ふのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...あたりの森林帯もすつかり春めいて彼方此方(あちこち)の炭焼小屋から立ち昇る煙りまでが見るからに長閑(のどか)らしく梢の間を消えてゆきます...
牧野信一 「舞踏会余話」
...「月はある時は東から昇ると見える」女王は独言をいった「ある時は始めから西に見えていることもある...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「女王スカァアの笑い」
...月の昇るころ、女王は砦に帰って来た...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「女王スカァアの笑い」
...神となるに値した霊魂は空のお日様の昇るところに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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