...立ち昇る煙のたよたよしさ...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...それゆえに気温が絶対零度から二八九度まで昇るためには二八・九キロメートルの高さから落ちるとしなければならない...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...あはれ一山風(ひとやまかぜ)に跡もなき東岱(とうたい)前後(ぜんご)の烟と立ち昇るうら弱(わか)き眉目好(みめよ)き處女子(むすめ)は...
高山樗牛 「瀧口入道」
...九月廿日秋晴、昇る陽たふとし...
種田山頭火 「一草庵日記」
......
種田山頭火 「草木塔」
...あしたの空に昇る日と共に我また音づれむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そこいらの杉木立ちの隙に藁家(わらや)から立ち昇る煙が...
徳田秋声 「爛」
...昇る朝日に赤々と照されても...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...地は一つ大白蓮の花と見ぬ雪の中より日の昇る時言葉といふ絵具を使つて絵を描く絵師がある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...かぐや姫とつれだって月宮に昇るとか...
正岡子規 「句合の月」
...大股に昇るような足どりで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...地の新たにわだつみの浪の中より緑りとなつて立昇るを見る...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...天上の諸(もろもろ)の力が降(くだ)ってはまた昇る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ときには屋上にも昇ることのできる人間...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...森の木蔭(こかげ)を細(こま)やかに曲つて昇る赤い路(みち)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...洞の底からでも昇るやうな気はひで階また階をつたつて来た靴音が突然おれの部屋の前で止まつた...
與謝野寛 「素描」
...しかしやがて夜が明けて陽が高く昇ると...
吉川英治 「三国志」
...東の峯から昇るまで...
吉川英治 「平の将門」
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