...何冊かの本が焔(ほのお)になって立ち昇る有様を想像した...
芥川龍之介 「彼」
...ガスの吸収スペクトル中の多くの線は温度が昇るに従って強められ...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...太陽は日本からだけ昇るものだとばかり僕は思っていたのだが...
太宰治 「十二月八日」
...昇る陽をまともに...
種田山頭火 「其中日記」
...その昇る太陽はこの男よりも物淋しいものを照さなかった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...あしたの空に昇る日と共に我また音づれむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...時ならぬ狼煙と火焔とが立昇るのである...
豊島与志雄 「風景」
...一道の白烟が渦まき昇るのを認め得らるるであろう...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...時々立ち昇る如く見える...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...立昇る土煙(けむ)りに...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...本物のお園が香爐から立ち昇る煙を前にいとも閑寂な姿で合掌して居ります...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...それにしても朝日が昇るにはまだ間があるから...
久生十蘭 「魔都」
...目下旭の昇る勢いの成吉思汗(ジンギスカン)だ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...昇る時には四時間近く馬に揺られなければならないが(歩けば二時間あまりだと云はれてゐる...
牧野信一 「山を越えて」
...』『しかしてかかる禁欲男子と同様に、有徳の妻は、子供がなくとも、主人の死後敬虔な厳粛に身を捧けるときは、天国に昇る1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
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三好達治 「海から昇る太陽」
...「太陽が昇るところです」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...野末なる三島の町の揚花火月夜の空に散りて消ゆなりうるほふとおもへる衣(きぬ)の裾かけてほこりはあがる月夜の路に天の川さやけく澄みぬ小夜更けてさし昇る月の影は見えつつ路ばたの木槿(もくげ)は馬に喰はれけり (芭蕉)この句は私の大好きな句である...
若山牧水 「樹木とその葉」
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