...」彼は昂然として...
芥川龍之介 「忠義」
...思いついたように昂然と気どって...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...是等が一幅の畫圖になつて目の前に展開されてゐるのを五十嵐は柱に背を凭せて昂然として眺めてゐる...
高濱虚子 「俳諧師」
...昂然としてアンデパンであらん事を...
辰野隆 「芸術統制是非」
...勇武秀いでゝ軍勢の數はた及ぶものなきを昂然として誇らへり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...」言葉を向けられた、背の高い、大陸的な風采の男は、昂然と笑った...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...彼は、また一つ一つの本を大切にリュックサックにしまって、再び、昂然と、田島に向かって、という足どりで、私の家を去った...
中井正一 「図書館法を地方の万人の手に」
...マリ・アントワネットは昂然として突っ立ったまま...
野上豊一郎 「パリの地下牢」
...昂然と威張っていたのを覚えている...
野村胡堂 「胡堂百話」
...二人とも江戸の生れだ」銅六は昂然としておりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お君さんを縛らうとしたやうだが」源三郎は昂然として言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昂然と言ひ切るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...約束ですから……下手ですが……(ニコニコしながら、草の上にアグラをかいて、上体を真直ぐに伸ばし、頭を昂然と上げ、両膝に両手をチャンと置いて、なにものとも知れず、正面はるかな所へ、キチンと一つ頭を下げる...
三好十郎 「おりき」
...その目を急に昂然とかがやかせて...
山川方夫 「恐怖の正体」
...昂然として一世を睥睨(へいげい)す...
山路愛山 「詩人論」
...弟のいやに昂然とした態度が...
山本周五郎 「風流太平記」
...昂然と肩をそびやかして...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...それは昂然として受け入れねばならぬ中国人の債務です...
横光利一 「上海」
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