...昂然として大義を四海に唱へ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...昂然と次の間へ通りました...
芥川龍之介 「妖婆」
...昂然と眉をあげた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...同僚を庇(かば)うように昂然と言った...
大庭武年 「旅客機事件」
...このところちょっと「生きては再び地を踏まず」といった感慨が私たちを東洋的に昂然とさせる...
谷譲次 「踊る地平線」
...ストレーカ殺しの犯人は捕まらんと断念されたんですか?」ホームズは昂然として...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...彼は昂然と云い返した...
豊島与志雄 「霧の中」
...反撥的な昂然とした気持にもなった...
豊島与志雄 「反抗」
...彼は、また一つ一つの本を大切にリュックサックにしまって、再び、昂然と、田島に向かって、という足どりで、私の家を去った...
中井正一 「図書館法を地方の万人の手に」
...あの四方の空地と樹木と消防の尽力とがそうさせたものでしょう」「だからいわない事じゃありません……」Cという胆汁質の脊広服が昂然として乗り出して来ました...
中里介山 「山道」
...昂然としてかう言ひ放つた...
長塚節 「記憶のまゝ」
...お君さんを縛らうとしたやうだが」源三郎は昂然として言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昂然とかう考へた...
原民喜 「永遠のみどり」
...」昂然として答えて曰く...
穂積陳重 「法窓夜話」
...合爾合(カルカ)姫は昂然と面を上げて...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...ハンス・ハンゼンが昔そのままに昂然と恰好よく――肩のほうが広く...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...」と昂然とした元気で命じたことがあった...
横光利一 「旅愁」
...一体、其方共は、何処の者だ』『吉良家の領民じゃよ』と、寺子屋師匠らしい杖を持った先刻(さっき)の老人が、昂然と答えた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索