...昂然として天下に大踏したる...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...昂然として校舎の入口を眺めやった...
芥川龍之介 「毛利先生」
...昂然と次の間へ通りました...
芥川龍之介 「妖婆」
...もちろんそのとおりだよ」とポールは昂然と肩を張っていった...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...別に追出したというわけではありませんが……」甚斎は雄鶏のように昂然と胸を反(そ)らせた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ちゃんと独断専行ということが許されている」昂然と中尉は言った...
高見順 「いやな感じ」
...彼は昂然とそう云ったのだった...
豊島与志雄 「或る素描」
...私は昂然と、「誘惑したとすれば、わたしの方でしたのです、」と答えてやりました...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...彼は昂然として言った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...昂然として何か多少の得意気な色を浮ばせました...
中里介山 「大菩薩峠」
...」六樹園は昂然として言った...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...昂然とかう考へた...
原民喜 「永遠のみどり」
...その人はなほ昂然と歩いてゐた...
原民喜 「鎮魂歌」
...彼の顔にいくぶん昂然とした暗さが横ぎつた...
原民喜 「二つの死」
...いよいよ昂然とした意気を示すのだった...
久生十蘭 「地底獣国」
...彼の態度はあれほど昂然としているのだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...裏切るようなことはきっと致さぬ」彼も昂然とそう云わない訳には行かなかった...
吉川英治 「剣難女難」
...誰の前でも昂然としてキリスト教の神のことを語り...
和辻哲郎 「鎖国」
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