...ちゃんと独断専行ということが許されている」昂然と中尉は言った...
高見順 「いやな感じ」
...このところちょっと「生きては再び地を踏まず」といった感慨が私たちを東洋的に昂然とさせる...
谷譲次 「踊る地平線」
...ストレーカ殺しの犯人は捕まらんと断念されたんですか?」ホームズは昂然として...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...滔々(とうとう)たる天下その師弟の間、厳として天地の如く、その弟子は鞠躬(きくきゅう)として危座し、先生は茵(しとね)に座し、見台(けんだい)に向い、昂然として講ず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...そういう私を昂然と見下すのが...
豊島与志雄 「道化役」
......
中島敦 「和歌でない歌」
...その前に腰縄を打って追っ立てられるのは当の優曇法印、昂然として、少しもめげぬ姿で、口の中では、何やらモガモガモガモガと引っ切りなしに呪文のようなものを称えております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...薄暗い中に昂然とそれを振り仰いで居たお夢の頭は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...薄暗い中に昂然とそれを振り仰いでいたお夢の頭は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人々は強いて昂然としているらしかったが...
原民喜 「冬日記」
...合爾合(カルカ)姫は昂然と面を上げて...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...彼の態度はあれほど昂然としているのだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...ハンス・ハンゼンが昔そのままに昂然と恰好よく――肩のほうが広く...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...まず其許(そこもと)の名から承わろう」と昂然と云ってのけた...
吉川英治 「剣難女難」
...裏切るようなことはきっと致さぬ」彼も昂然とそう云わない訳には行かなかった...
吉川英治 「剣難女難」
...袁紹は、昂然とのべた...
吉川英治 「三国志」
...そこまで至ると、武蔵はすこし憤(む)かついて来て、青年の一徹を示し、昂然といった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...昂然と眼を挙げた...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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