...昂然として大義を四海に唱へ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...なおやかな手で書いたくせに文章は昂然とした手紙で...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...昂然としてアンデパンであらん事を...
辰野隆 「芸術統制是非」
...昂然として頸擧ぐる双の駿馬を奪はんず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...向うが悪いんだと昂然と云い張ることをしなかった...
豊島与志雄 「狐火」
...二人とも江戸の生れだ」銅六は昂然としておりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そいつは棟木(むなぎ)に穴を掘る鑿ですからね」勘太は昂然として言ひきるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お君さんを縛らうとしたやうだが」源三郎は昂然として言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人々は強いて昂然としているらしかったが...
原民喜 「冬日記」
...昂然と頭をあげて断崖の彼方を一睨(にら)みし...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...」コワリョーフは昂然として言った...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...私はこみ上げるヒステリイを抑(おさ)へつけ、昂然と頭を上げ、そして腰掛の上にしつかりと立つてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...昂然と乗り越えて行こう...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...その目を急に昂然とかがやかせて...
山川方夫 「恐怖の正体」
...昂然と胸を反(そ)らした...
横光利一 「上海」
...彼はたちまち昂然となると...
横光利一 「上海」
...どう贔屓目(ひいきめ)に見てもあまり立派な図とは思われぬが」「はははは」孔明は昂然と笑って...
吉川英治 「三国志」
...昂然と眼を挙げた...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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