...試験前に友達の意気昂然とした様子を見て、自分も頑張れた...
...彼女は自信満々で退職願を出したとき、意気昂然としていた...
...先生の講義を聞いていると、学生たちの意気昂然とした表情が見られる...
...プレゼンテーションに向けて準備をする彼は、意気昂然としている...
...新しい仕事に取り組む気力がなくなっていたが、友人の励ましにより意気昂然と取り組めるようになった...
...」トツクは昂然と言ひ放ちました...
芥川龍之介 「河童」
...私は昂然と頭を挙げて...
芥川龍之介 「蜜柑」
...昂然(こうぜん)として何物にも屈しまいとする強さを私は明かに見て取ることが出来る...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...提調先生昂然(こうぜん)として自ら蕭何を以て処るという得意の壇場が髣髴としてこの文字の表に現われておる...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...施(やが)て立留(たちとゞま)つて室内(しつない)の人々(ひと/″\)を(みまは)して昂然(かうぜん)として今(いま)にも何(なに)か重大(ぢゆうだい)な事(こと)を云(い)はんとするやうな身構(みがま)へをする...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...されど侯は政黨の首領として、國民を指導するの適才なりや否やと問はゞ、余は容易に之れを首肯する能はず有體にいへば、侯は宮廷政治の宰相なり侯は自負心に富みて、昂然自ら標置し、平生私智を恃むこと餘りに多くして、輿論を視ること極めて輕く、個人的利害、個人的感情に傾き易き國民を指導して、與に國家の公問題を處决する如きは、恐らくは潔癖ある侯の能く忍ぶ所にあらず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...桃の木は昂然と頭をもたげていた...
豊島与志雄 「樹を愛する心」
...彼らはクリストアの昂然(こうぜん)たる様子に気おくれがした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あの四方の空地と樹木と消防の尽力とがそうさせたものでしょう」「だからいわない事じゃありません……」Cという胆汁質の脊広服が昂然として乗り出して来ました...
中里介山 「山道」
...「己(お)れあ車屋の黒(くろ)よ」昂然(こうぜん)たるものだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...マリ・アントワネットは昂然として突っ立ったまま...
野上豊一郎 「パリの地下牢」
...薄暗い中に昂然とそれを振り仰いでいたお夢の頭は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昂然とかう考へた...
原民喜 「永遠のみどり」
...昂然と頭をあげて断崖の彼方を一睨(にら)みし...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...復讐をなしとげた勇士の意気昂然たる態(てい)で...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...銃剣を構へた騎馬隊が野獣のやうにおれたちに襲ひ掛からうとおれたちは高く頭(かしら)を挙げ昂然と胸を張って怒濤のやうに嶺をゆるがす萬歳を叫ばう!おれたちが陣地を棄てず...
槇村浩 「間島パルチザンの歌」
...ハンス・ハンゼンが昔そのままに昂然と恰好よく――肩のほうが広く...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...昂然(こうぜん)といい放った――「室長とマルソオとが...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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