...肉慾が昂進(こうしん)したとするならば...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...珍らしいほどの大昂奮(だいこうふん)を覚えた...
海野十三 「暗号数字」
...次は居留邦人(きょりゅうほうじん)の激昂(げっこう)のお話...
海野十三 「空襲葬送曲」
...革命的エネルギーは昂揚しない...
高見順 「いやな感じ」
...また昂然と無数の頭をもたげ...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...非常な昂奮を始め...
中里介山 「大菩薩峠」
...昂奮とを感ぜずにはおられなくなりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...昂奮とを強(し)いて冷静にして...
中里介山 「大菩薩峠」
...赤ん坊が捨てられて――」女がすべての昂奮から...
中里介山 「大菩薩峠」
...空気が何処となく昂奮していた...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...タヌは激昂の余憤がいまだおさまらぬらしく...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...昂奮と疲勞とで食べる氣がしなかつたので...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ただ彼をがやがや取り囲んで昂奮させる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...――」徹之助は昂奮して...
山本周五郎 「風流太平記」
...支那政府の敷設した軽便鉄道斉昂線がある...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...「これへお召しなさい」曹昂は...
吉川英治 「三国志」
...百姓たちは有卦(うけ)に入ったような昂奮の渦をまもなく蟻(あり)のような列に変えてえんえんと山路へつづいた...
吉川英治 「私本太平記」
...息を昂(たか)めていうのだった...
吉川英治 「親鸞」
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