...モレロがひじょうに昂奮している...
海野十三 「恐竜島」
...怪人集団に対する世界の恐怖と激昂とは...
海野十三 「地球発狂事件」
...聴衆がようやく激昂して騒ぎだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...つひにその日は和田さま御一族九十八人を激昂させ...
太宰治 「右大臣実朝」
...M君の昂奮(こうふん)したふるえを帯びた言葉を...
徳永直 「冬枯れ」
...滑稽(こっけい)なものとなるほど激昂(げっこう)していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...心には昂奮を抱いても旅の疲れで...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが幸ひ(だか不幸だか知らないが)一つの昂然たる貴族的精神によつて...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...昂軒は松任で宿をとった...
山本周五郎 「ひとごろし」
...昂軒は本通りの松葉屋市兵衛という宿に泊り...
山本周五郎 「ひとごろし」
...本気ですか」昂軒は抜いた脇差へ...
山本周五郎 「ひとごろし」
...志賀重昂氏の「日本風景論」なるものが...
吉江喬松 「山岳美觀」
...愕(おどろ)いて急に振りかえると、敵の楊昂、楊任、楊平などの旗じるしが、攻め鼓(つづみ)に士気を振って、「網中の大鵬(おおとり)を逃がすな」と、麓の退路を断ちにかかった...
吉川英治 「三国志」
...むしろ反織田の気勢を昂(たか)め...
吉川英治 「新書太閤記」
...昂奮しきった眼が――鼻が――脣が――全身を神経にして...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...昂然(こうぜん)と...
吉川英治 「山浦清麿」
...胸の鼓動がドキドキと昂(たか)まって来るのであった……...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
...かくて双方は激昂し危うく剣を抜こうとする所まで行った...
和辻哲郎 「鎖国」
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