...それはそれは意気けん昂なものだ...
大杉栄 「獄中消息」
...昂奮と希望とであんなにも満ち満ちた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...滑稽なほど昂奮して...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...其れを見ると自分はます/\激昂して到底(とても)もう眠られるものではない...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...情念が昂進して来ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼の留る時は彼の激昂(げっこう)が静まる時に外ならなかった...
夏目漱石 「道草」
...そいつは棟木(むなぎ)に穴を掘る鑿ですからね」勘太は昂然として言ひきるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...情緒よながい憂鬱のながれを視てゐるとあまりに私の眺望もさびしくなるこの日もすでにくれがた人生の影ながき厭生哲學の書物をひらけばああはや いみじくも芽ぐみきたる感情の昂進よさばかり情愁のみどりをふくめばさびしき思想の倉庫をひらき重たき黒の冥想の頭巾をとりて歩まんいざや歩み行かな...
萩原朔太郎 「我れ何所へ行かん」
...昂奮のいろで淡赤(うすあか)く染まる...
久生十蘭 「キャラコさん」
...何か昂奮(こうふん)しておる...
本庄陸男 「石狩川」
...次第に昂じる困惑さをみせていた...
室生犀星 「芥川の原稿」
...後で或る人があの日どうしてあんなに皺苦茶(しわくちゃ)に昂奮していたんだと言ったから...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...特殊に昂奮(こうふん)する日でもあれば...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それが昂(こう)じて喧嘩(けんか)になりかかる場合もある...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...感情の昂(たか)ぶっているために美しく冴(さ)え...
山本周五郎 「日本婦道記」
...気勢を昂(あ)げる目的にまず撃つのである...
吉川英治 「上杉謙信」
...彼の戦書を一読したせつなから極度に昂奮して危篤におちいり...
吉川英治 「三国志」
...非常に感情が昂(たか)ぶっているらしいので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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