...」! 僕はその時の先生の昂然としてゐたのを覚えてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...昂奮(こうふん)が崇(たた)ったのか...
有島武郎 「星座」
...ひどく昂奮しているらしい...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...説明のために自らたかまった昂奮は...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...親子は次第に激昂(げっこう)して蒼白(そうはく)な顔色になって行ったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...サムライに転向すればきっと食ひはぐれはないとは失業にあえぐ年若いともよ!「軍事予算がぼう大すぎる」――昂奮する代議士の背後機関銃のやうにふてぶてしく黙殺する大臣...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...そう昂奮しては困りますな」煙草に火をつけながらホームズは云った...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...重態の病人だからはじめての人間にもこんなに昂奮するのかと思つたのである...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...」百姓らは激昂(げっこう)して...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一座を昂奮させてしまったものらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...ムックリと一週間のベッドから起き出すと母からもらった短剣を出して見た戦争中にトギ屋に出して研いである突けば心臓を貫いて余りがあろう青く澄んだ刃の奥に私の顔がうつっているそこから覗いている眼は冷たく静かに私の方を見ているたしかに私は昂奮はしていない自分でも物たりないほど落ちついていた...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...思い出に更に昂奮しながら冷い風の中を帰って行った...
矢田津世子 「凍雲」
...昂奮(こうふん)して人に乱暴したためであるが...
山本周五郎 「青べか物語」
...昂然と胸を反(そ)らした...
横光利一 「上海」
...戦嫌(いくさぎら)ひのわたしさへ今日(けふ)此頃(このごろ)は気が昂(あが)る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...――楮幣(ちょへい)のよびおこした物価の昂騰(こうとう)もようやくひどいものになってきて...
吉川英治 「私本太平記」
...梁(りょう)はいささか昂奮して...
吉川英治 「新・水滸伝」
...退屈しのぎが昂(こう)じて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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