...彼らは昂奮(こうふん)した声を押つぶしながら...
有島武郎 「カインの末裔」
...羞恥(しゅうち)の念と激昂(げっこう)の情と絶望の悶(もだえ)とがその胸を衝(つ)いた...
田山花袋 「蒲団」
...三人とも魂を飛ばして昂奮している...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「天才」
...昭和聖代の御慶事 皇太子殿下の御降誕を奉祝し併せて忠君愛国の日本精神を昂揚して教育報国の誠を示す処の小学教員精神作興大会をば...
戸坂潤 「社会時評」
...その欲望が情熱にまで昂じなかっただけのことだ...
豊島与志雄 「必要以上のもの」
...然しやがてその憤懣が昂じると...
豊島与志雄 「理想の女」
......
仁科芳雄 「國民の人格向上と科學技術」
...銭形平次の絵を受持ってもらったのは、鈴木朱雀(すざく)、清水三重三、野口昂明、神保朋世、鴨下(かもした)晁湖(ちょうこ)などの人々がある...
野村胡堂 「胡堂百話」
...昨夜は疳(かん)が昂(たか)ぶつて曉方までまんじりともしなかつたんですもの」さう言へば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眼ざましいほどに昂奮して...
久生十蘭 「キャラコさん」
...けれども彼女の昂奮がややさめてから怯えているものを再び拾いあげていたわりつつ...
細井和喜蔵 「モルモット」
...昂奮でいまはかすかに胴ぶるいしているのが見えた...
「赤い貨車」
...あんときは昂奮しちゃって...
三好十郎 「猿の図」
...腰抜けめ」一般の激昂(げっこう)はいやが上にも燃え募(つの)った...
吉川英治 「上杉謙信」
...お風邪(かぜ)が昂(こう)じられた程度ではなかったろうか...
吉川英治 「私本太平記」
...人に見せた事もない昂(たか)ぶりを顫(ふる)わせながら...
吉川英治 「茶漬三略」
...意気は軒昂(けんこう)であった...
吉川英治 「源頼朝」
...昂然(こうぜん)と...
吉川英治 「山浦清麿」
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