...此処は昨今の旱天(かんてん)続きで容易に水を得られぬから...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...旱天(かんてん)が慈雨(じう)を待つの想いであった...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...旱天(ひでり)に雨を降らす事も...
薄田泣菫 「茶話」
...将軍家にとつてはまさに旱天の慈雨とでも申すべきものであつたのでございませう...
太宰治 「右大臣実朝」
...いかなる旱天(かんてん)にも涸(か)れたことがないというのである...
永井荷風 「葛飾土産」
...何しろこういう旱天は体に実にわるくて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それとも余り旱天つづきのせいか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...空気のわるさは旱天と云うとこんなかというばかりですものね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...旱天は島田あたりは幾分ましで麦も収穫されましたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...渇ける“こゝろ”に慈雨をまつ旱天の痩民いとしさからであつたらう...
吉川英治 「折々の記」
...旱天(ひでり)がつづき...
吉川英治 「三国志」
...このときの陸遜の顔はちょうど旱天(かんてん)に雨雲を見たように...
吉川英治 「三国志」
...旱天(カンテン)ノ亀裂ニ似タル危殆(キタイ)ヲ呈シ...
吉川英治 「私本太平記」
...旱天(かんてん)に慈雨――猿楽の日の夕立のように――雲上人たちは...
吉川英治 「新書太閤記」
...あいにくな旱天(かんてん)つづき...
吉川英治 「新・水滸伝」
...旱天(ひでり)に雨露をうけたように...
吉川英治 「親鸞」
...彼の芸術を惜しむ人々に旱天(かんてん)の慈雨(じう)のような喜びを与えたが...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
...旱天(ひでり)が続き過ぎたりして...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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