...長い間、旱魃が続いた...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...○神(かん)去(さり)玉ひしのち水旱風雷(すゐかんふうらい)の天変(へん)しば/\ありて人の心安からず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...風水(ふうすい)旱害(かんがい)に関しても気象台や関係諸機関が存在しているようである...
寺田寅彦 「自由画稿」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...たとひ旱天(かんてん)が久(ひさ)しく續(つゞ)いても森林(しんりん)はその保(たも)つてゐる水分(すいぶん)を徐々(じよ/\)に流(なが)し出(だ)し...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...もし彼らが二年の旱魃と飢饉に襲われるならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...耕地整理(こうちせいり)になっているところがやっぱり旱害(かんがい)で稲(いね)は殆(ほと)んど仕付(しつ)からなかったらしく赤いみじかい雑草(ざっそう)が生(は)えておまけに一ぱいにひびわれていた...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...今日実習(じっしゅう)が済(す)んでから農舎(のうしゃ)の前に立ってグラジオラスの球根(きゅうこん)の旱(ほ)してあるのを見ていたら武田(たけだ)先生も鶏小屋(にわとりごや)の消毒(しょうどく)だか済んで硫黄華(いおうか)をずぼんへいっぱいつけて来られた...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...今年は全国的旱バツで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...旱天は島田あたりは幾分ましで麦も収穫されましたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かいつぶり かいつぶり そうれ頭に火がついた私たちの歌に應へて かいつぶりは水に沈むそれは旱魃の夏だつた ただそれだけのことだつたかいつぶり かいつぶり かいつぶりのゐない日もあつた...
三好達治 「かいつぶり」
...よそでは旱魃(かんばつ)で困るような年を...
柳田国男 「海上の道」
...城下市はその大きい河の下流にあって、近くに河口港をもち、近国での繁昌の土地といわれているが、重なっている山岳と長い海岸線との関係で、ひじょうに気候が暴く、冬季のきびしさはともかくとして、殆んど定期的に冷害、旱害、風水害などの災害にみまわれた...
山本周五郎 「いさましい話」
...装飾のない遠距離用の轎車は別に旱車とよんで二三頭の騾に挽かせる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...旱の為に水の減(へ)つた摺鉢形(すりばちなり)の四方(はう)の崖(がけ)の土は石灰色(いしばいいろ)をして...
與謝野寛 「蓬生」
...旱天(カンテン)ノ亀裂ニ似タル危殆(キタイ)ヲ呈シ...
吉川英治 「私本太平記」
...――六月に入ってもまだ一ト粒の雨すらみせぬ旱(ひでり)の空は...
吉川英治 「私本太平記」
...待たれていた旱(ひでり)の雲じゃ...
吉川英治 「親鸞」
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