...錦鱗(きんりん)湖萍(うきぐさ)の温泉(ゆ)の湧く岸に倚(よ)り茂る自動車を下(おり)る夏草(なつぐさ)に油蝉(あぶらぜみ)なく山路(やまじ)かな旱(ひでり)大夕立来(く)るらし由布(ゆふ)の掻き曇り別府の地下は泉脈が縦横にあって...
高浜虚子 「別府温泉」
...今年は当地方は六十年ぶりの旱魃とのことである...
種田山頭火 「其中日記」
...しかし実は産地の旱魃(かんばつ)のためであった...
寺田寅彦 「科学と文学」
...旱魃の秋にはどんな殺気立った掛合が...
戸田豊子 「歩む」
......
長塚節 「土」
...旱魃(かんばつ)で水量の減った唐人川(とうじんがわ)に沿うて下って行くと...
火野葦平 「糞尿譚」
...すなわちいわゆる旱芹で今これを解り易く書いて見れば...
牧野富太郎 「植物記」
...どんな旱魃(かんばつ)が續いた時にも...
正宗白鳥 「水不足」
...』p. 267.2)Dcouvertes Russes, vol. iii. p. 261.旱魃及び不順な季節は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ペルシアの穀作はまた、降雹、旱魃、及び蝗その他の虫害によって駄目になることが非常に多いが、このことはおそらく、むしろ土壌の耕作に資本を用いることを妨げる傾向があるであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...年旱(ひでり)すれば土民雨をこの鐘に祈るに必ず験あり...
南方熊楠 「十二支考」
...気候(きこう)さえあたり前だったら今年は僕はきっといままでの旱魃の損害(そんがい)を恢復(かいふく)してみせる...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...春以来大旱雨なし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ただ河内地方は去年も今年もあいにくな旱魃(かんばつ)で作物のみいりはよくなく...
吉川英治 「私本太平記」
...……まるで旱(かん)に火を撒(ま)くような言葉じゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
...旱天(かんてん)に慈雨――猿楽の日の夕立のように――雲上人たちは...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここで夏の旱(ひでり)に雨を祈ると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...夏が旱魃(かんばつ)であればその秋の紅葉は出来がよい...
和辻哲郎 「京の四季」
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