...四月下旬にはもうすつかり葉櫻になつてしまつた...
相馬御風 「孤座」
...九旬の会期唯だ怒罵忿恚の声を以て喧擾したるに過ぎざりき是れ他なし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...七月の中旬、午後からの曇り空が、降るともなく晴れるともなく、そのまま薄らいで干乾(ひから)びてゆき、軽い風がぱったりと止んで、いやに蒸し暑い晩の、九時頃のことだった...
豊島与志雄 「電車停留場」
...八月も中旬に入ってからだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...私は写真報知という旬刊誌の編集を監督し...
野村胡堂 「乱歩氏と私と」
...文久三年十月中旬といえば...
服部之総 「新撰組」
...文明三年の十二月下旬から出京し...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...十一月の下旬から十二月へかゝつて「△△」といふ雑誌の為に書いた小説なのである...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...鞭(むちう)つ事旬月なればすなわち馴(な)ると...
南方熊楠 「十二支考」
...七六風日待(かざひまち)と稲草祭(いなぐさまつり)八月の初旬に...
柳田国男 「年中行事覚書」
...この草案は六月下旬...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...三月下旬だったでしょうか...
山本周五郎 「失蝶記」
...中旬すぎたら式を挙げたいというのである...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...「ほら姐さん、そのときの痕がまだここに痣(あざ)になって残っててよ」四女衒(ぜげん)の手から手へ渡って、正月下旬に、江戸へ来た...
山本周五郎 「風流太平記」
...藩主の大和守貞昭が帰国したのは二月下旬であった...
山本周五郎 「めおと蝶」
...九五月初旬に、賀名川で鮎漁がおこなわれた...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...四承応元年六月初旬(はじめ)の暁(あけ)がた...
吉川英治 「剣難女難」
...この年の四旬節の初日以来彼は七千人以上に洗礼を授けた...
和辻哲郎 「鎖国」
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