...保は浜松表早馬町(おもてはやうまちょう)四十番地に一戸を構え...
森鴎外 「渋江抽斎」
...今がた早馬の音が涼松(すずまつ)の方から聞こえたけに……」「どこかの若殿の責め馬で御座んしょ」「いいえ...
夢野久作 「名君忠之」
...ところが、その朝、早馬に鞭打って、飛び込むように、城門へ入った一物見のことばは、彼等の予察(よさつ)をまったく覆(くつがえ)したもので、「官兵衛は、昨夜姫路に着きましたが、なぜか姫山の城には入らず、町中の目薬屋、与次右衛門の家に泊り、やがて今朝は、この御着へ向って来るらしい様子に窺(うかが)えます」と、いうのであった...
吉川英治 「黒田如水」
...そこへ汝南(じょなん)(河南省)から早馬が到来して一つの変を報じた...
吉川英治 「三国志」
...それも許都からいそぎ下ってきた早馬の一名...
吉川英治 「三国志」
...すぐ早馬をやって...
吉川英治 「三国志」
...張魯から幾たびも早馬が来ておるはずです」「ほう...
吉川英治 「三国志」
...援軍を仰ぐ」との早馬があった...
吉川英治 「三国志」
...ところへ、早馬があって、「魏王曹叡(そうえい)が、宛城(えんじょう)へ勅使を馳せつかわして、閑居の司馬懿(しばい)仲達を平西(へいせい)都督に封じ、強(た)って彼の出廬(しゅつろ)を促しているもようにうかがわれます」と、告げた...
吉川英治 「三国志」
...前方から早馬で急報してきた...
吉川英治 「三国志」
...先のは誤報か」「なにぶん騒動直後の早馬...
吉川英治 「私本太平記」
...九州からの早馬は...
吉川英治 「私本太平記」
...この頃、都に流行(はや)るもの夜討ち、強盗、偽綸旨(にせりんじ)召人(めしうど)、早馬、から騒動生首、還俗(げんぞく)、自由出家(まましゆつけ)俄か大名、迷ひ者安堵(あんど)、恩賞、虚戦(そらいくさ)本領離るる訴訟人文書(もんじよ)(訴願の)入れたる細葛(ほそつづら)追従(つゐしよう)、讒人(ざんじん)、禅律師(ぜんりつし)下剋上(げこくじやう)する成り出者器用の堪否(かんぴ)、沙汰もなくもるる人なき決断所着つけぬ冠(かむり)、上の衣(きぬ)持ちも習はぬ笏(しやく)もちて内裏交(だいりま)じはり珍しやこれが革新政府下の社会図だった...
吉川英治 「私本太平記」
...国境に駐在している織田家の被官や、道三方の早馬は、(はや、山城入道様の軍は、合戦にお負けなされ、鷺山(さぎやま)の城へも、火がかけられました)と、急を告げ、(一刻もはやく、舅御(しゅうとご)様の軍勢へ、御加勢のお出ましあるように)と、催促して来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...早馬など飛ばせましょうか」老臣ふたりは...
吉川英治 「新書太閤記」
...美濃大垣の陣にある秀吉の許へ早馬を立て...
吉川英治 「新書太閤記」
...早馬をもって告げて来たのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...早馬でお帰りになるやいなや...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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