...直接に打附(ぶつか)って見るも手廻しが早いでごわす...
泉鏡花 「薄紅梅」
...今日は馬鹿に早いぞ」といぶかりながら...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...――それにまあお詫は早い方がお互に気持ちがいいからね...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...開会にするから弁士の方に来ていただきたいということです」「まだ開会の時間には早いだろう」村山がきき返すと...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...朝早いうちははだしではたらき...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...馬よりか羊よりか何よりも早いのだ...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...早いものだな」江戸開府以来と言われた名御用聞...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そいつは岡つ引より易者(えきしや)へ行く方が早いぜ」平次は寶搜しにまでコキ使はれる馬鹿々々しさが我慢がならなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まず隣の幸右衛門さんのところへ飛んで行って手伝いを頼みました」「幸右衛門はまだ起きてなかったのか」「平常(ふだん)は恐ろしく早い人だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...相手は恐ろしくチョッカイの早い野郎だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...出勤にはまだ少し早いが...
原民喜 「魔のひととき」
...楽屋入りも早いこと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...早い足なみの人波に押されて広場へ出ると...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...「何時だ」「七時三十分だ」「まだ早い」十五分前になる...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...急げ」というが早いか...
吉川英治 「江戸三国志」
...新九郎の後ろへ跳びかかるが早いか...
吉川英治 「剣難女難」
...「返事の早いか遅いかで決めるなど...
吉川英治 「三国志」
...猛然(もうぜん)と、たつが早いか、ふりかぶった般若丸(はんにゃまる)に風をきらせて、「覚(おぼ)えたかッ」とばかり、鉄(てつ)も切るような一刀、一念の気(き)、盲(めくら)となってから、それは一そうすさまじいするどさをもって、まえなる人のあり場をねらって、揮(ふ)りおろした...
吉川英治 「神州天馬侠」
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