...君は早々に出て行って呉れ」「買い受けただって?」今度は僕がびっくりして棒立ちになりました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...師匠没後早々にもこうした感情を少しでも互いに懐(いだ)いたことは悲しむべきことでありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...早々に、江戸へ立とう、二百石の格式通り、弓、槍を立てて、いつ荒木と出逢ってもよいようにして、白昼堂々江戸へ入ろう...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...この絵は早々に失敬してしまった...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...二月早々には結婚式をしたらどうかと...
林芙美子 「多摩川」
...前田の親分は納得してそれで早々に総監室を立出る...
久生十蘭 「魔都」
...早々に市を発ってしまった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...早々に逃がしてやれなどと勧めるもので...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...早々においとまさせて下さいませ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...ところで原稿料は幾らかと早々に帰ろうとする記者をつかまえて能く聞き咎めたものだ...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...と早々に電話を切り...
矢田津世子 「父」
...早々に帰ってきて...
柳田国男 「山の人生」
...早々に鎌倉表へ出向かねばなりませぬぞえ」「行ってまいります...
吉川英治 「私本太平記」
...早々に藤夜叉の身は三河へ返してやれ...
吉川英治 「私本太平記」
...必定(ひつじょう)、来春早々には、再挙の御遠謀と察せられる...
吉川英治 「新書太閤記」
...早々に平六に見送られて帰った...
吉川英治 「八寒道中」
...団長等は、早々に、宿屋に引上げて仕舞ったが、子供の座員や、下っぱの座員などは、経費の関係で、いつも、この小屋に泊る事を言渡されていた...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...そこで早々に引上げて帰路についたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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