...来年になつたら早々にかへります...
伊藤野枝 「書簡 武部ツタ宛」
...早々に怪人城塞から立ち去らねばならなかった...
海野十三 「地球発狂事件」
...夜が明けたら早々に出京の途にのぼるのだと抗弁して...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...浩造さまご夫婦は春早々に...
辻村もと子 「早春箋」
...ゴルドン船長の方でもおどろいて早々に引揚げた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...富岡が帰つて来た早々に邦子が不思議さうに云つた事があつた...
林芙美子 「浮雲」
...二月早々には結婚式をしたらどうかと...
林芙美子 「多摩川」
...早々にその座を切上げて不体裁(ぶていさい)の跡を収め...
福沢諭吉 「旧藩情」
...早々にこの家を捨てて...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...三郎 ならば早々に向かいます...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...私は早々に引きとつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...エアノ王の経歴から早々に分かったことは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...俺達も早々に住み慣れたる故郷(ふるさと)を逐電しなければならなくなるであらうと私は...
牧野信一 「酒盗人」
...心もつかれはてた境に早々に行きつきたいだけでござる...
室生犀星 「花桐」
...早々に帰ってきて...
柳田国男 「山の人生」
...どんなことをするか分らぬというので碌(ろく)に話も聞かずに早々に立退(たちの)いてしまったということである...
柳田国男 「山の人生」
...入京早々にもと覚悟していた合戦もなく...
吉川英治 「私本太平記」
...早々にお立ち入りになったそうで...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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