...君は早々に出て行って呉れ」「買い受けただって?」今度は僕がびっくりして棒立ちになりました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...そういうものはすこしもえんりょにおよばぬから早々に在所(ざいしょ)へ引き取ったがよい...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...浩造さまご夫婦は春早々に...
辻村もと子 「早春箋」
...それでは、明朝、早々に、出立するとしようかの」「ところで、お上じゃ、浪人を募集していますね...
直木三十五 「南国太平記」
...(御帰国早々に、何事であろう?)吉之助は、自分達の謀が洩れたのだとは思えなかったし――そして、御帰国のその日に、恐らくは、国許の重臣達さえ、未だお目通りをしていないと思われるうちに、召出されたということに対して、何う考えていいか?――(然し、何か、大事なことであるには、ちがいない)廊下がつきて、一段高くなった...
直木三十五 「南国太平記」
...早々に引下がると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...早々に引下がると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...早々に引揚げてグレタ号へたどり着いた時は...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...というのは保子の嫁入した翌年の正月早々に...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...じぶんのいる離家へもどって早々に寝床へ入った...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...早々に心移りしてしまえば...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...早々に逃がしてやれなどと勧めるもので...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...私は早々に引きとつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...今晩早々に大騒ぎを演じたあの人物だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...心もつかれはてた境に早々に行きつきたいだけでござる...
室生犀星 「花桐」
...早々に鎌倉表へ出向かねばなりませぬぞえ」「行ってまいります...
吉川英治 「私本太平記」
...早々に平六に見送られて帰った...
吉川英治 「八寒道中」
...早々に部屋を飛出した...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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