...來(くる)早々小使錢もないのを渠等に見透かされるのが厭であつたからである...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ツイ先頃欧羅巴(ヨーロッパ)から帰朝する早々脳栓塞(のうせんそく)で急死した著名の英語学者長谷川喜多子(はせがわきたこ)女史や女子学院の学監三谷民子(みたにたみこ)女史はタシカ当時の聴講生であったと思う...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...で早々纏(まと)めてまた動き出す...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...然し玄関の張札を見て早々帰ります...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...入學早々、ブルウル氏といふ英人の教師が、What is Real Happiness? といふことについて生徒へその所信を書くやう命じたのである...
太宰治 「猿面冠者」
...もちろんその反面には嫁いで来て早々妙なことを言い出してきた家内に対して...
橘外男 「蒲団」
...……□麦田花菜田長い長い汽車が通る霞の中を友の方へいそぐ霞のあなたで樹を伐る音をさせてゐる水音を踏んで立ちあがる晴れて風ふく銅像がある・早泊りして蘭竹の風が見える(改作)ひさ/″\きて波音のさくら花ざかり(隣船寺)四月十九日晴、そして風、行程三里、赤間町、小倉屋(三〇・中)奥さんが夜中に戻つて来られたので、俊和尚も安心、私も安心だ、しかしかういふ場合に他人が狭(マヽ)つてゐるのはよくないので、早々草鞋を穿く、無論、湯豆腐で朝酒をやつてからのことである...
種田山頭火 「行乞記」
...浩造さまご夫婦は春早々に...
辻村もと子 「早春箋」
...新村入(しんむらいり)の彼は引越早々まだ荷も解かぬ始末(しまつ)なので...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...南玉が「又、明晩も、早々から」と、お叩頭をして「若旦那、あっしゃあ、奉行め、もし、若旦那を罪にしゃあがったら、高座で、奉行が袖の下を取って、罪のない者を、召捕ったと、御政道をめちゃめちゃにこき下ろしてやろうと――」「袖の下などと、何故判る?」「そりゃ、ちゃんと、上は天文から――」「下夜鷹の湯巻に至るまで」と、庄吉が、口を出した...
直木三十五 「南国太平記」
...早々刀を引き候え」逸見を囲んでいた門下の連中は...
中里介山 「大菩薩峠」
...お早々と」まもなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...三造は早々(そうそう)に東京へ帰った...
中島敦 「斗南先生」
...「亡くなりました」「そいつは氣の毒な――元日早々つまらねえことを訊いて惡かつたな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...早々に放免されよ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...諸国に高まってきた春早々からの兆候(ちょうこう)はそれだった...
吉川英治 「私本太平記」
...――同時に、京都にある明智光秀からも、摂津(せっつ)野田、福島、中之島一円に亘(わた)り、阿波三好党一万余、塁を築き、浮浪の徒を糾合(きゅうごう)候て、一揆(いっき)に及び、門徒僧数千も加わり、本願寺門跡、これが背後の謀主たる由にて、勢い猖獗(しょうけつ)、寸刻の猶予(ゆうよ)もなりがたく覚えられ候に依而(よって)、早々、おさしず下し賜わるよう……との急状が届いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...早々にお立ち入りになったそうで...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??
- お笑い芸人の青木さやかさん: 「どこ見てんのよ!」でブレークし、離婚や闘病を経て前向きに生きる。🌟
- サッカー選手の三浦知良さん: 58歳でJ3福島に移籍し、Jリーグ復帰を果たす。⚽
- 俳優の新井浩文さん: 6年10カ月ぶりに仕事復帰した俳優 ⭐
