...明日は早々お暇(いとま)としよう……...
伊藤左千夫 「浜菊」
...夜になると早々店を閉めるといった極めて静かな場所...
上村松園 「昔尊く」
...ダブリンに到着する早々...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...開業早々あとには何程の所持金もない...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...拝命早々七日ばかりで旅に出まして...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...星城子氏も予期を裏切らない、いや、予期以上の人物だ、あまり優遇されるので恐縮するほどだ、訪問早々、奥さんの温情に甘えて、昼御飯をうんと食べたほど、身心をのび/\とさせた...
種田山頭火 「行乞記」
...小通詞助以下三人早々當表え差越候樣...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...早々刀を引き候え」逸見を囲んでいた門下の連中は...
中里介山 「大菩薩峠」
...この時分になって、ようやくこの場へのさばり着いて、そうして、着くと早々、お角さんの方へいやな眼をつかって、キザな笑い方をしながら、またもその鼻っ先へ盆蓙(ぼんござ)を敷いてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...早々と店を閉じてしまふと...
林芙美子 「朝夕」
...元日早々済まんかったが...
久生十蘭 「魔都」
...ところが帰つて来ると早々...
北條民雄 「鬼神」
...それでも一二本の酒を傾けて早々と彼が引上げたのは...
牧野信一 「老猾抄」
...早々この兵は漢中へ還せ」「いまここに八万の軍があります...
吉川英治 「三国志」
...あの山頂に」「何かの合図やも知れません」「夜に入ってはいよいよ大事、早々、あとへお帰りあって、明日を期せられたほうがよいでしょう」けれどこれらの忠告すらすでに遅きに失していた...
吉川英治 「三国志」
...「では早々、新田殿とも打合せ、共に前途のよい御武運と吉左右(きっそう)、お待ちしております」吉致はこう別れをつげ、まもなく大蔵ヶ谷を立去った...
吉川英治 「私本太平記」
...帰ってくる早々、「いや、わからぬもの、案外なおはなしの筋じゃった」と、妻にいう...
吉川英治 「新書太閤記」
...早々にお立ち入りになったそうで...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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