...結婚早々こんな莫大な金を貴方に費(つか)わせるというはずがない...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...イージーゴーイングな自分に鞭ちつゝ早々帰庵した...
種田山頭火 「其中日記」
...新年早々借金しないでかへつてよかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...お帰りになったら早々お目にかかりたいとのこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...見るからに不愉快な容貌(ようぼう)が出来上ったと思ったら「いやこれは駄目だ」と当人も気がついたと見えて早々(そうそう)やめてしまった...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...平次は早々に引揚げました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...早々に引揚げてグレタ号へたどり着いた時は...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...早々と荷物を送りつけて来てゐる伊庭一家の気持が察しられた...
林芙美子 「浮雲」
...早々(そうそう)その書付(かきつけ)を焼(やい)て仕舞(しまっ)たけれども...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...早々に心移りしてしまえば...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...エアノ王の経歴から早々に分かったことは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...あくる年の春早々...
正岡容 「小説 圓朝」
...留さん――(二人早々に出て行く)利助 何をしやがるんだ! 離せ...
三好十郎 「地熱」
...着任早々わたしは率直に正直に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お稽古のひとたちを待たせてあるからと早々に帰って行った...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...移転(ひっこし)早々で取乱して居ますが...
山下利三郎 「誘拐者」
...早々、引っ返されよ……と申して来い」「承知仕りました」使番安養寺(あんようじ)猪之助は、馬に鞭をあてて、木之本の方へ急いだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...そしてかかる禁止の結果が一千万ではなく造幣早々の一千一百万の良質の磅(ポンド)を強いて流通せしめることであったならば...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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