例文・使い方一覧でみる「早」の意味

...早速宿ることとして旅装をとく... 早速宿ることとして旅装をとくの読み方
押川春浪補「本州横断　痛快徒歩旅行」

...彼等は朝早く学校へ行くか... 彼等は朝早く学校へ行くかの読み方
エドワード・シルヴェスター・モース　Edward Sylvester Morse 石川欣一訳「日本その日その日」

...船底のどの部分よりも一番早く... 船底のどの部分よりも一番早くの読み方
大阪圭吉「死の快走船」

...……十二農家では夕飯がすむと多くは早くから寝床へもぐり込んだ...
相馬泰三「田舎医師の子」

...但君奈何早先許不之意... 但君奈何早先許不之意の読み方
高木敏雄「比較神話学」

...「それは可哀（かわい）そうな事をした、早く役所へ伴れて往って手当をしてやれ」「虎馬の方は此方（こちら）でもよろしゅうございますが、銀六の方は、安田（やすだ）へ往かんと手当ができませんから、いっその事、二人を伴れて往かそうと思いますが」「そうか、それがええ、それでは早いがええ」「そうでございます」松蔵はそこで気が注（つ）いて、「それでは、早う往け、安吾（やすご）さんは役所へ寄って、早川（はやかわ）さんから名刺（なふだ）をもろうて往くがええ」安吾と云うのは後（うしろ）の方にいた... 「それは可哀そうな事をした、早く役所へ伴れて往って手当をしてやれ」「虎馬の方は此方でもよろしゅうございますが、銀六の方は、安田へ往かんと手当ができませんから、いっその事、二人を伴れて往かそうと思いますが」「そうか、それがええ、それでは早いがええ」「そうでございます」松蔵はそこで気が注いて、「それでは、早う往け、安吾さんは役所へ寄って、早川さんから名刺をもろうて往くがええ」安吾と云うのは後の方にいたの読み方
田中貢太郎「海神に祈る」

...行田（ぎょうだ）から熊谷（くまがや）まで三里の路（みち）を朝早く小倉（こくら）服着て通ったことももう過去になった... 行田から熊谷まで三里の路を朝早く小倉服着て通ったことももう過去になったの読み方
田山花袋「田舎教師」

...ああ彼女は早くもその養父を忘れていた... ああ彼女は早くもその養父を忘れていたの読み方
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...一日も早く彼女に会うのが得策のようにも見えた... 一日も早く彼女に会うのが得策のようにも見えたの読み方
夏目漱石「明暗」

...とんだ早く出来るかも知れない」「どんな事から申上げましょう」お倉は心の激動を押えて...
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...なんとかして一日も早く探しだしたいと存じ... なんとかして一日も早く探しだしたいと存じの読み方
久生十蘭「顎十郎捕物帳」

...え？　お前さんも早く何とか片づくことだ」母親はそう言って亭主を一瞥（いちべつ）し...
本庄陸男「白い壁」

...きょうはお母さんも汗をおかきでしょうから早く湯をわかして私は髪を洗います...
宮本百合子「獄中への手紙」

...矢代は疲れて千鶴子と別れその夜は早く眠ることにしたが... 矢代は疲れて千鶴子と別れその夜は早く眠ることにしたがの読み方
横光利一「旅愁」

...おれ達三人でその下を掘り返してみたが一番早い」「そうさ」と... おれ達三人でその下を掘り返してみたが一番早い」「そうさ」との読み方
吉川英治「江戸三国志」

...一刻も早く里々へ... 一刻も早く里々への読み方
吉川英治「私本太平記」

...矮虎は早やあの手の者に生け捕られている」「こころえた」秦明の一隊が...
吉川英治「新・水滸伝」

...寮監は、朝早くから起き、暗緑色の書斎で、歴史の講義を準備している...
ルナアル　Jules Renard 岸田国士訳「にんじん」