...じゃ旨く行ったんだね」「わたしはお前とそんな話をするのはいやだ...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...彼はどれ程實意をこめて夫人を讃美したらう! なんて旨くあの面倒臭い詰問を言ひ拔けた事だらう! 敵の砲火を浴びながら自分の命令を繰返すあの確實な圖々しさ! それとはあべこべに...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...余り旨くもない栃餅を食べるものはなくなった次第です...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「たださえ去年の秋から商売の方も旨く行っていねいのに...
橘外男 「蒲団」
...旨くあの女中が来てくれると良いがなどゝ思つてゐると足音がして女中が這入つて来た...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...何うもそれが旨く行かない...
田山録弥 「心の絵」
...旨く飛べるかい...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...如何に旨く移る、如何に自然に移る、如何に讀者を啓發する樣に移る、如何に讀者を驚かす樣に移る、如何に讀者の頭を屈伏させる樣に必然に移る、――是等が此の興味を圍繞する諸條件である...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...果してそれらが旨く纏つて一個の小天地を成してゐるか如何か...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...然るに逆に搦手から否定的に行くと案外旨くゆくものである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...旨く行って少しでも出世するとモー国の事を忘れてしまって以上たっても帰らない...
村井弦斎 「食道楽」
...この模樣だと放送も旨く行くぜ...
室生犀星 「京洛日記」
...この頃では辷らぬように旨くつかむことが出来るようになった...
室生犀星 「人真似鳥」
...旨く遣らなくては行けない...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...ひょいとまた旨く出来る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...所詮遣って見ても旨くは行くまいて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...旨く持ってお帰(かえり)なさると...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...そこへ行くと、お前、旨く行くのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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