...そう旨くはゆかないてや...
泉鏡花 「活人形」
...彼はどれ程實意をこめて夫人を讃美したらう! なんて旨くあの面倒臭い詰問を言ひ拔けた事だらう! 敵の砲火を浴びながら自分の命令を繰返すあの確實な圖々しさ! それとはあべこべに...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...さうして二人で旨く其鮨を食つてしまつて...
高濱虚子 「俳諧師」
...旨くはけてしまったので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...また朝の食事とても不断と何の変りもなく旨く摂ることができたのであったが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...旨いものを食つたから旨いものも旨くなくなつたり...
田山録弥 「脱却の工夫」
...「あいつは旨(うま)そうだね」「なに根っから旨くないんだ...
夏目漱石 「明暗」
...旨くゆけば、これでまた一儲け出来るかもしれないぞ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...旨く行って少しでも出世するとモー国の事を忘れてしまって以上たっても帰らない...
村井弦斎 「食道楽」
...親子は一旦決心して纏(まと)めた話が旨く纏まって...
森鴎外 「雁」
...これを旨く拔いてくれたら己は死ねるだらうと思つてゐる...
森林太郎 「高瀬舟」
...それを夜なかに旨く解決した積で...
森鴎外 「追儺」
...殊に女を旨く扱うことを修行しなくては行けない...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...所詮遣って見ても旨くは行くまいて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...大府卿阿房にしてはなかなか旨く述べ立てるな...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...)鍵が旨く先生の用に立ってくれれば好(い)いが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...一番旨く遣るには...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...そこで三人が旨く火葬になるわけです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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