...「人食いの仕事は旨く行ったかね」彼はやっぱり笑いながら話した...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...じゃ旨く行ったんだね」「わたしはお前とそんな話をするのはいやだ...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...本當に旨く踊つてみせますよ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...「朝飯を旨くさへ食はして呉れたら...
薄田泣菫 「茶話」
...紅葉によつて旨く映るのと映らぬのがあるやうです...
高濱虚子 「俳諧師」
...どっちが旨く、どっちが早く出来上がるか、勝負を決しよう……」などと、力んだもの...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...その次に同様の趣の処はちゃんと前例によって旨くやってある...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...しかし何うも旨く行かなかつた...
田山録弥 「西鶴小論」
...旨く統一がとれてゐない...
田山録弥 「小説新論」
...これはしかしさう大して旨くない...
田山花袋 「日光」
...食べる物も旨く思わなかった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...旨く中らなかった形容が詩なんだね...
夏目漱石 「虞美人草」
...兎に角内の戸は撥条が利いて跡が旨く締まつてゐたのだ...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...豕がなかなか旨く門戸の鎖(とざし)を開くは...
南方熊楠 「十二支考」
...井荻は後ろから蹤(つ)いて来てあなたが旨く主治医さんに言い含めが出来る自信がおありなら...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...話が旨く運べば、あすのうちに帰って来られるのだが、どうかするとあさってになるかも知れない」櫛をふいていたお玉は「あら」と云って振り返った...
森鴎外 「雁」
...それを夜なかに旨く解決した積で...
森鴎外 「追儺」
...)これでも旨く取り留めたと云うものです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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