...詮方(せんかた)無く其旨...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...吾が天に在(ましま)す神の旨に遵(よ)るもののみなり」といってお前を弁護したではないか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...何方が旨いか、何方が成功するか、かうした声は到る処で聞えた...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...二人がさも旨そうに食べだす様子に...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...正確を旨(むね)とする几帳面(きちょうめん)な学者の記憶でも...
夏目漱石 「思い出す事など」
...魚の方で風(ふう)を望(のぞ)んで降(くだ)るような旨(うま)い話をして聞かせた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...彼女の口は旨(うま)かった...
夏目漱石 「道草」
...昔(むか)しのように旨(おい)しくないのね...
夏目漱石 「明暗」
...お宗旨とは少しのかかわりもない」「そううけたまわっては...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...或る事件の決定するまであなたが起訴されておいでになる旨(むね)...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...といふのがこの祭りの主旨ださうだがね...
牧野信一 「変装綺譚」
...其処を旨(うま)く切り抜けてともかくも婚礼は帰朝の後という事にさせたいのだ...
村井弦斎 「食道楽」
...己は旨い所で、お前方の獅子の皮でぬくもって、好い心持になっている...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その酒は勿論今売る下(くだ)り酒(ざけ)のごとく旨(うま)いものでなかったことは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...不幸にも男子がなく、志保と、その妹の小松という娘二人だけだったし、一民の遺志もあって、家はそのまま絶えることになったが、藩主の特旨で、栢村の屋敷に添えて終生五人扶持を賜わり、志保には村塾を続けてゆくようにとの命(めい)がさがった...
山本周五郎 「菊屋敷」
...全体を一貫した趣旨をそこで看取して頂きたい事を併せて希望しておく...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...その旨を秀吉へ答えに帰った...
吉川英治 「新書太閤記」
...要旨をここに掲げておく...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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