...この旨(むね)をとどけ出せ...
安藤盛 「三両清兵衛と名馬朝月」
...己(おら)が旨いものを持って来るのに...
泉鏡花 「海異記」
...至急会いたき旨の電報をつづけさまに数通も打った...
海野十三 「地球発狂事件」
...真実(ほんと)に宗旨更へをしたんぢやないか...
薄田泣菫 「茶話」
...夕飯後ストーヴの前で旨(うま)そうにパイプをふかしながら自分等の一行の田所氏を捉(つか)まえて...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...出席する旨返事して學校を出る...
中島敦 「かめれおん日記」
...嘉納さんが旨(うま)い事をいう...
夏目漱石 「処女作追懐談」
...当初の計画通りを実行してそうして旨(うま)く見込に違わない成績をふり返って見て...
夏目漱石 「中味と形式」
...「あいつは旨(うま)そうだね」「なに根っから旨くないんだ...
夏目漱石 「明暗」
...潔白のまま笑って死ぬ方がどんなにいいか知れない」この訓示の趣旨からおすと...
久生十蘭 「海難記」
...切角の旨い山鯨を取り逃がしてしまう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...これのみが真に彼らの趣旨を継承し発展せしめる所以となるであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...ついにこの趣旨を大正十年頃公表し...
柳宗悦 「四十年の回想」
...二度と中国へ帰ることなきように計(はか)らっていただきたい――という旨が認(したた)められていたのである...
吉川英治 「黒田如水」
...「われらは王軍である」「令旨の軍隊だぞ」許の将士は...
吉川英治 「三国志」
...ここに蜀の皇帝たる旨を天下に宣したのであった...
吉川英治 「三国志」
...ご密旨(みっし)の儀...
吉川英治 「私本太平記」
...其許と北条殿の両所へ降したもう令旨でござる...
吉川英治 「源頼朝」
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