...私は其の旨を答えようとするとヤコフ・イリイッチは例の頓着なく話頭を進めて居る...
有島武郎 「かんかん虫」
...また暗殺は韓廷の密旨をうけたもので...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そいつは君を田舍者だと見込んで車屋が旨くやつたんだ...
高濱虚子 「俳諧師」
...大黒が十のものなら五つで旨く行って...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...余り旨くもない栃餅を食べるものはなくなった次第です...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...何うして! 何うして! 話は旨いし...
田山録弥 「閑談」
...悪評を受ける相手は誤植があっても十分論旨を理解するだろうと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...禅の宗旨を論じた自筆の書物も存していたということである...
中里介山 「法然行伝」
...これを奥州への宣旨とする...
中里介山 「法然行伝」
...おらたちの小麦がとても旨く捌けねえと思ひなさるだね?」と何処か小さな町からでもやつて来たらしい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...尊王の旨に非ざるなり...
福沢諭吉 「帝室論」
...加藤伯父上の耳へ柳が注意を要する旨告げた者がある由...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...父帝の女房をしていた宣旨(せんじ)という女の娘で父は宮内卿(くないきょう)宰相だった人であったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...某は彼者(かのもの)と互に意趣を存ずまじき旨(むね)誓言(せいごん)いたし候...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...評せらるゝ論旨の文字にあらはれたる範圍より外に出づること能はず...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...閻王(えんおう)の旨により...
吉川英治 「三国志」
...かりそめにも御兄上魏王の令旨をもたらして参った使者と聞いたら...
吉川英治 「三国志」
...即夜惟政宛に次のような趣旨の返書を送った...
和辻哲郎 「鎖国」
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