...我ながらその巧妙(たくみ)なるに感ずるばかり旨々(まんま)と一皮被(かぶ)りたり...
泉鏡花 「活人形」
...深き意旨を含んでの殺害と聞いた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...それは相当の効果をあげている旨を伝えた...
海野十三 「地球発狂事件」
...その具体案を広く全世界から募集する旨を発表した...
海野十三 「地球発狂事件」
...商売上の失敗から厭世(えんせい)自殺をする旨の遺書で...
大庭武年 「旅客機事件」
...見廻の上下一人もとをすべからざる旨...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...酒がひとしお旨(うま)く飲める……」といって...
中里介山 「大菩薩峠」
...骨に付いた肉を旨さうにしやぶつた...
中島敦 「狐憑」
...)承知の旨をたどたどしいサモア語でしたためる...
中島敦 「光と風と夢」
...詩は彼の方が旨(うま)かった...
夏目漱石 「正岡子規」
...御老中に此旨を申上げて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ことに月幸ひすとは何といふ旨さだ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...赦免の宣旨(せんじ)が出て宮中へまたはいることになっても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そこで三人が旨く火葬になるわけです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...可哀(かはい)い娘が復讐の旨味(しみ)を嘗(な)めるのを妨げなくても好いではないか...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...経済を旨とする所なのに...
吉川英治 「新書太閤記」
...家臣からその旨を聞いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...旨いもんだそうですね...
吉田茂 「私は隠居ではない」
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