...論旨は昆吾(こんご)と鋭を争ひ...
芥川龍之介 「八宝飯」
...佐野は「旨くやつてるなア...
高濱虚子 「俳諧師」
...母だけの考えとしてお若を貰いたい旨を話してもらうようにたのみました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...鯛でも明石(あかし)鯛でなければ旨(うま)がらない幸子は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その旨を打ち合せておかなければいけなかった...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...至急来て欲しい旨...
中島敦 「光と風と夢」
...ちっとも旨くないのです...
夏目漱石 「私の個人主義」
...人身滋養の趣旨にもとり...
福沢諭吉 「慶応義塾新議」
...桃山から帰て火事場に働く塾中兎角(とかく)貧生(ひんせい)が多いので料理茶屋に行(いっ)て旨い魚を喰(く)うことは先(ま)ず六(むず)かしい...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...軈て続々直ちに救助に赴く旨航行中の各船から返電があったが...
牧逸馬 「運命のSOS」
...卑俗な新興宗教の教旨にも通ずるところがあるらしく思はれさうであるが...
正宗白鳥 「新しくもならぬ人生」
...祕密喰(ないしよぐ)ひの旨(うま)さは母にも祖母にも告げなかつたが...
正宗白鳥 「避病院」
...向うが旨く遣りおった...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...そこへ行くと、お前、旨く行くのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...旨い...
矢田津世子 「茶粥の記」
...後醍醐の綸旨(りんじ)がかくされていたなどとは...
吉川英治 「私本太平記」
...そこで食う林檎の旨いことと云ったら...
吉田茂 「私は隠居ではない」
...つまり会堂破壊や宣教師殺戮などは単なる威嚇の言葉に過ぎない旨を示唆したのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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