...債務の段落が一時着いたというもののやはり旧債に祟(たた)られていた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...自分は旧藩主の育英会から奨学資金を貸与されてここの高等学校を出たので...
武田麟太郎 「現代詩」
...支配者層は資本主義的文化による旧文化の止揚に信頼をおいているが...
戸坂潤 「日本文化の特殊性」
...其の余は総べて旧自由党以外の人物を指名したりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...旧社会はその二重底を清め下水道の化粧をした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...懐旧(かいきゅう)と云うのか...
夏目漱石 「坑夫」
...代々阪上田村麿(さかのうえたむらまろ)将軍の旧跡地(きゅうせきち)に...
長谷川時雨 「糸繰沼」
...水戸家尊王論によって幕策を旧軌に戻そうと試みただけである...
服部之総 「尊攘戦略史」
...明治四年六月十六日から新円と旧銀貨(一分銀)の交換を開始するにあたって...
服部之総 「明治の五十銭銀貨」
...一切の旧関係との死別であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...もし旧穀物条例が全効力を保持していたならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...旧勢力の罪悪を被うところなく摘発している...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...旧い封建日本はようよう近代の民主的な人民の生活を持とうとしているようにみえます...
宮本百合子 「国際民婦連へのメッセージ」
...この新旧の差などにこだわらずに作るということが...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...旧き時勢は旧き人と共に去れり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...旧幕時代の自身番や家主制度を育てた習慣ではあるまいかと思われる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...また大連の私達の旧友西田猪之輔さんとも親友である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...とつぜんなのに、すぐ御自宅から杖にすがって文庫へ見えられ、そして私のために、たちまち書目を漁(あさ)って、太平記関係のものを示されるやら、旧懐談やら、おはなしは尽きない...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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