...旧時に異らざること多し...
高木敏雄 「比較神話学」
...エフィゲニウス家の祖先なるものが――そして我々は接待に預りながらまたその家族たちにも逢っていなかったのであったが――今から何百年か何千年かの昔海を渡ってどこからかこの土地へ移ってきた頃の旧蹟を大切に保存して...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...次いで旧幕時代からの由緒を誇る船場(せんば)の店舗が他人の手に渡るようになったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...宅(うち)の前を流れている濁った堀川(ほりかわ)に沿うて半町ぐらい上ると川は左に折れて旧城のすその茂みに分け入る...
寺田寅彦 「花物語」
...資本家によって買い上げられたパテントは旧いパテントで充分に利潤が上っている限り永久にとって置きになるかも知れない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...日本の旧時代層であって...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...旧大名中の剛の者といわれて得々としていた...
久生十蘭 「湖畔」
...時に顧(かえり)みて箱館(はこだて)の旧を思い...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...「旧思想を破壊し尽し」など前に言ひし故...
正岡子規 「人々に答ふ」
...依然旧慣に循(したが)わるるのであろう...
南方熊楠 「十二支考」
...やはり日本の旧い習慣の影響だと思う...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...不欲繕修改旧...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...日本の方でも今あるズズダマの旧語が...
柳田国男 「海上の道」
...旧語保存虎杖を信州更級などでウマズイコ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...旧藩時代からの蘭学者の家柄とか申しておりましたが」「ウムウム...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...羨み始めた仲間の新旧の看護婦連中が...
夢野久作 「少女地獄」
...京都旧跡の廻り方は玄人の行き方と素人のとに分れているらしいが...
横光利一 「旅愁」
...御着の城も個々の運命も支(ささ)えてゆけないと思いつめている老臣たちの頑固な旧観念と妄動(もうどう)を愍(あわ)れまずにいられなかったのである...
吉川英治 「黒田如水」
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