...『旧事記』の生天神の系図として記す所も亦た...
高木敏雄 「比較神話学」
...多分単純な旧主人への恩返しや忠義ばかりではないであろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...尺とか升とか貫とかいう日本古来の旧度量衡が廃止されることになっている...
戸坂潤 「社会時評」
...つまり新しい思想が台頭することによって旧(ブルジョア)思想文化の支配力が弱められ始めたということでしかなかった...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...未だ混沌の境を出づる能はず况むや進歩自由両派の旧形依然として実存するに於てをやされど余は憲政党の為めに...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...余は新旧両様の芸術のためにその境界を区別するの必要を感じて止(や)まず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...わたくしが或日偶然六阿弥陀詣の旧道の一部に行当って...
永井荷風 「放水路」
...一見旧知の如く『明日の晩東京を立つて札幌へ一緒に行くから上野駅で落ち合はう』と直ぐ約束が出来て入社することになつた...
野口雨情 「札幌時代の石川啄木」
...旧居から新宅へと運んだくらいである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...せっかく鎌倉に出来かけた新しい文明の気運はここに萎靡(いび)し果てて京都のみがまた旧のごとく文明の唯一中心となるに至った...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...旧式なことね」「でも...
久生十蘭 「野萩」
...父が昔アメリカから持ち帰つたおそろしく旧式なピストルで...
牧野信一 「鏡地獄」
...表札は単に当地の旧跡保存会の名の許に保護されてゐるのみであつたし...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...世間の学者達は今尚依然として小野蘭山(らんざん)の『本草綱目啓蒙(ほんぞうこうもくけいもう)』などの旧説を信じ...
牧野富太郎 「植物記」
...俗に栂の字が使ってあるがまた旧くは樛木とも書いてある...
牧野富太郎 「植物記」
...わが心のうちに旧い呼び声をめざめさせられ...
宮本百合子 「新しい船出」
...という旧来の通念を我から肯定しているにほかならない...
宮本百合子 「女の歴史」
...旧約外典「マカベ後書」参照...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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