...この町の旦暮を知っている人は多くなく、道を尋ねられても教えることができない...
...夕暮れ時から旦暮の時間帯にかけて、街の喧騒が鎮まり、一段と静かな雰囲気に包まれる...
...彼女は毎朝、旦暮の時間になると公園でジョギングをしている...
...この小説は、若い女性が武士の旦暮に巻き込まれ、悲劇的な結末を迎える物語である...
...毎週土曜日の旦暮には、ゲーム好きの友人たちと一緒にオンライン対戦ゲームを楽しんでいる...
...旦暮(たんぼ)に死するも亦(また)瞑目(めいもく)すと言ふべし...
芥川龍之介 「わが家の古玩」
...旦暮(たんぼ)身世(しんせい)の怱忙(そうばう)に追はれ...
石川啄木 「閑天地」
...この古帽も亦(また)旦暮(たんぼ)街塵に馳駆(ちく)して...
石川啄木 「閑天地」
...遽(には)かに夜も昼も香(かぐ)はしい夢を見る人となつて旦暮(あけくれ)『若菜集』や『暮笛集』を懐にしては...
石川啄木 「葬列」
...旦暮(あけくれ)心を傾けつつ...
巌谷小波 「こがね丸」
...ここに漂浪の旦暮をかさぬるこそ...
高山樗牛 「清見寺の鐘聲」
...彼等旦暮に叫んで曰く...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...而していはゆる事実の考証何ぞそれ旦暮の間に究索するを得んや...
津田左右吉 「史論の流行」
...旦暮近巷を散歩し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...彼の旦暮祈念をこらした対象であった...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...しかるに旦暮仰瞻(ぎょうせん)しようという法然善恵の肖像を...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...朝夕旦暮(あけくれ/\)あれ又(また)あんな嘘(うそ)と思(おも)ふやうになり...
樋口一葉 「この子」
...門檣あれて美玉ちりにかくるゝ旦暮(あけくれ)のたゝずまひ悲しく...
一葉 「暗夜」
...今は昔互いに睦(むつ)み親しみつつ旦暮(あけくれ)訪(と)いつ訪われつ教えを受けし事さえ多かりしを懐(おも)い...
福田英子 「妾の半生涯」
...古エジプトには狗頭猴が旦暮に噪(さわ)ぎ叫ぶよりこれを日神の象徴とした...
南方熊楠 「十二支考」
...旦暮その無事を祈るのみ...
宮崎湖処子 「空屋」
...抽斎の旦暮(たんぼ)力を用いる所は...
森鴎外 「渋江抽斎」
...11415虚妄の糸が旦暮(あけくれ)この身に纏(まつわ)って...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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