...毎日田舍の新聞に通信を送らねばならなかつた...
石川啄木 「不穩」
...二月六日 雪ドケ御大葬寫生ハダメ、夕方雪モヤウ二月十三日、日田端、遠藤二人ヨリ手紙月末東京へ引キアゲルニツイテ一寸塚本サンニユク――十七日、くもり 寫生休田端、入谷ヨリ手紙入谷といふは小澤碧童のこと...
小穴隆一 「二つの繪」
...――人間のいやしさ、きたなさを痛切に感じる、肉体的に、生理的に人間の臭さがたへきれないやうにさへ!水分峠枯山あまねく日のあたる鶯うたふのどけさ仔牛が乳房をはなれないはれ/″\山はむつちりよこたはるふと見れば足にふまれてつく/\し蕗のとうかたまつて山ふところに由布岳ふりかへる山のすがたの見えたり見えなかつたり水分峠誰にも逢はない山のてふてふてふてふうらうらどこまでついてくる春もすつかり鶯うまくなつた芽ぶく山をまへにどつしりすわる散る花や咲く花やぽか/\歩く水音の里ちかくなつてきたこぼれ菜の花もをさないおもひで芽ぶく木木の濡れてます/\うつくしく旅のわびしさのトタン屋根たたく雨三月廿三日 雨――曇――雨、日田...
種田山頭火 「道中記」
...つい近日田島幽峯君が突然持ち込んで来た「鈴鹿山の巻」の一冊は確かにその手製本にまぎれもないから早速証明文を巻頭へ書きつけてあげた...
中里介山 「生前身後の事」
......
野口雨情 「都会と田園」
...席上の詩は「夏日田園雑興」の七絶二首であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「冬日田園雑興」の七絶一があつて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...豐後國(ぶんごのくに)日田にゐる徳川家の目附役竹中采女正(うねめのしやう)に宛(あ)てた...
森鴎外 「栗山大膳」
...おそらくこの日田の皿山ほど...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...だが私の心が急ぐのは国を一つ越えた先の日田(ひた)である...
柳宗悦 「日田の皿山」
...それよりもここで日田郷に入るといった方がいい...
柳宗悦 「日田の皿山」
...豊後の日田の鬼太夫の系図が...
柳田国男 「山の人生」
...何よりも先に日田のお金奉行にわかる...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...日田の御金奉行じゃけに...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...蔵元屋に入れた日田金の価値(ねうち)が下がって来る...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...模様によると日田のお金奉行を相手に取るような事になろうやら知れぬ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...いつしか思ひの外なる日田(ひた)の天領に紛れ入りしかば...
夢野久作 「白くれない」
...それは大友、筑州、菊池、平戸、日田、三窪(みくぼ)らへ宛てた六通の院宣だった...
吉川英治 「私本太平記」
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