...ある日当たりのいい日に倉地とさし向かいで酒を飲んでいると苔香園(たいこうえん)のほうから藪(やぶ)うぐいすのなく声が聞こえた...
有島武郎 「或る女」
...葉子は特等を選んで日当たりのいい広々とした部屋(へや)にはいった...
有島武郎 「或る女」
...日当たりもよく室もややきれいだ...
伊藤左千夫 「廃める」
...ある日禁裏に参内してゐた五六人の公卿(くげ)達は日当たりのいい溜(たまり)の間で暢気さうに雑談を交してゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...日当たりの悪いところには青ごけの生えたのが汚なく眼についた...
田山花袋 「田舎教師」
...日当たりのいい縁側に七歳(つ)八歳(つ)ぐらいの娘(むすめ)の児を相手に...
田山花袋 「田舎教師」
...座敷の次の間の縁側の日当たりの好いところに出て...
田山花袋 「少女病」
...日当たりのいい塵塚(ちりづか)のそばに植えたのは...
寺田寅彦 「柿の種」
...子供らはこの卵の三つか四つを日当たりのいい縁側の下の土に埋めておいた...
寺田寅彦 「芝刈り」
...しかしこの平板な野の森陰の小屋に日当たりのいい縁側なりヴェランダがあってそこに一年のうちの選ばれた数日を過ごすのはそんなに悪くはなさそうに思われた...
寺田寅彦 「写生紀行」
...日当たりのいい山腹にはところどころに葡萄畑(ぶどうばたけ)がある...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...日当たりの側をぶらついたものである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼は動植物園の日当たりのいい片すみを借り受けて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...日当たりのよい所で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...室は日当たりも上等です...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...遙かなどこか日当たりのいい南向きの窓で...
中井正一 「国会図書館の窓から」
...日当たりのいい井戸端へ誠一に手を引かれて行った...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...日当たりの悪い茅葺き屋根の家です...
若杉鳥子 「職業の苦痛」
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