...江戸表年々日増しに御繁昌に相成...
石川三四郎 「浪」
...しかしその他のいっさいのものはみんな私には日増しに重くなりました...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...日増しに元気になって...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...地方人の都下に来って商業を試みんとする人日増しに多くあるが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...日増しに懇意になるにつれて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...日増しに衰弱する一方であると云うことであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...勝ち誇ったる檜垣衆は日増しに猛威を逞(たくま)しゅうして...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...日増しに伸(の)びる歳頃の発育の力を抑(おさ)えきれないものがあって...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...子供らの猫(ねこ)に対する愛着は日増しに強くなるようであった...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...あるいは同居人の生き甲斐に関する好奇心が日増しに膨らんでいった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...日増しに危機を孕みつつある...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...こうして日本の教育は日増しに精神手工業的な村塾道場主義に傾いて行くのである...
戸坂潤 「社会時評」
...それに交通運輸機関の著しい発達の必要がこの論理の国際性を日増しに現実的なものにして行きつつある...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...四十五そのやうにして日増しに隔てがなくなるにしたがつて負けずぎらひの私とくやしがりのおちやんとのあひだにはときどきたわいもないいさかひがおこつた...
中勘助 「銀の匙」
...日増しにこの懷疑が深くなつてくるのを感じてゐた...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の追憶」
...そして、時々庭を歩いてそれらを探っては、日増しに、いろいろの草木が伸びて行くのを知るわけである...
宮城道雄 「触覚について」
...曹操は敗色日増しに加わる味方を見て...
吉川英治 「三国志」
...私は日増しに自由に歩き回れるようになっていった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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