...風は日増しに涼しくなり...
魯迅 井上紅梅訳 「孔乙己」
...地方人の都下に来って商業を試みんとする人日増しに多くあるが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...日増しに背丈の伸びて行く可憐な娘のみめかたちを...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...彼女の四肢が日増しに発達する様を委しく記して置いたもので...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...日増しに伸(の)びる歳頃の発育の力を抑(おさ)えきれないものがあって...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...それが段々一日増しに軽くなって行った...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...して彼が(日増しに)機嫌惡るく(moody)不平に(discontented)成り行く(growing)のに母は氣が付いた(began to see that……)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...日増しに黒んで行く青葉のこずえにうっとうしい微温の雨が降るような時候になると...
寺田寅彦 「B教授の死」
...日増しに初めの決心を鈍らせた...
徳田秋声 「黴」
...四十五そのやうにして日増しに隔てがなくなるにしたがつて負けずぎらひの私とくやしがりのおちやんとのあひだにはときどきたわいもないいさかひがおこつた...
中勘助 「銀の匙」
...日増しにその発展をみたのであった...
中井正一 「支部図書館三周年に寄せて」
...一日増しに与八というものが...
中里介山 「大菩薩峠」
...爺さんはまた隣人に対して日増しに高まる友情を抱き始めた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...日増しに暴騰するのであつた...
牧野信一 「熱海線私語」
...これから一日増しに寒くなって...
三好十郎 「樹氷」
...用いるにつれて器の美は日増しに育ってくる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...住民のいる世界を後にするにつれ日増しに太陽は低く低く北に沈んでいき...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...五日増しにく暖かくなって...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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