...気候は一日一日と寒くなって...
有島武郎 「燕と王子」
...そのこと直ぐに御返事を書かうと思ひ/\つい日頃の不精のせいで毎日おもひくらしてゐながら一日一日と遠ざかつて...
伊藤野枝 「書簡 山田邦子宛」
...日一日と楽しさがかえってくるにちがいない...
海野十三 「一坪館」
...日一日とお祭気分が...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...そうして日一日と目立って痩(や)せて行きますのに...
太宰治 「女神」
...一日一日と濃く読めた...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...日一日と募ってくるのを彼自身でも気づき始めた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...一日一日と返事を延ばした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一日一日と遅らした...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...銀座と銀座の界隈とはこれから先も一日一日と変って行くであろう...
永井荷風 「銀座」
...この頃になっては長吉は殊更(ことさら)に日一日とお糸が遥(はる)か年上の姉であるような心持がしてならぬのであった...
永井荷風 「すみだ川」
...その身はさまざまの病(やまい)に冒(おか)されその心はくさぐさの思(おもい)に悩みて今日は咋日にまして日一日と老い衰へ行くを...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...私の足元は一日一日と固まつて行つた...
南部修太郎 「病院の窓」
...が日一日と背(そびら)に迫る餓えは...
野村胡堂 「楽聖物語」
...一日一日と完成に近づいているのだ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...自分達はシベリアの野と密林の間を一日一日と遠くへ走っている...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...日一日と生まれ故郷(こきょう)に近づくのを心から楽(たの)しみにしていました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...なぜならば、日一日と、彼は藤吉郎に対して、その智略にも度量にも、尊敬を増して、自分以上の器(うつわ)と信じ、人間的に、今では自分より一目(いちもく)も二目も上に見ているからであった...
吉川英治 「新書太閤記」
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