...そこで一日一日と人間とクサカとを隔てる間が狭くなった...
レオニイド・アンドレイエフ Leonid Andrejew 森鴎外訳 「犬」
...それが日一日と數が多くなつて行く...
石川啄木 「菊池君」
...日一日とつぶやきを高め...
犬田卯 「荒蕪地」
...一日一日と濃く読めた...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...七年一日一日と引き摺(ず)られて来た笹村は...
徳田秋声 「黴」
...都の年の瀬は日一日と断崖(だんがい)に近づいて行く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...こうしてお二人のお腹立ちが日一日と...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...一日一日と時は過ぎ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そんなのを聞きながらも、日一日とお雪は、この色気たっぷりの後家さんと懇意になって、お雪はおばさんおばさんといい、後家さんはお雪さんお雪さんといって、絶えず往来していましたが、ある日、「お雪さん、きょうはひとつ鬼(おに)ヶ城(しろ)を見物に行こうじゃありませんか」「参りましょう」「二人、水入らずで行きましょうね」「そうしましょう」お雪はこの後家さんの誘いを素直(すなお)に受入れて、この地の名所、ついとうしから鬼ヶ城の方へ、フラフラと出かけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...つい一日一日と引越を前(さき)へ送っていた...
夏目漱石 「門」
...私の足元は一日一日と固まつて行つた...
南部修太郎 「病院の窓」
...一日一日と美しくみがかれて來て...
林芙美子 「秋果」
...自分の体が一日一日と腐つて行くさまを考へてゐるのだ...
北條民雄 「無題※[#ローマ数字2、1-13-22]」
...苦悶は一日一日とまさつて行く一方であつたが...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...一日一日とお奇麗におなんなさる...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...男は一日一日と延ばしている...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...チエ子は一日一日と瘠せ細って...
夢野久作 「人の顔」
...今もなおそれは一日一日と深くなるばかりだった...
横光利一 「旅愁」
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