...また普通の凧の絵は、達磨、月浪(つきなみ)、童子格子(どうじごうし)、日の出に鶴、雲龍(うんりゅう)、玉取龍(たまとりりゅう)、鯉(こい)の滝上(たきのぼ)り、山姥(やまんば)に金太郎、或(ある)いは『三国志(さんごくし)』や『水滸伝(すいこでん)』の人物などのものがある...
淡島寒月 「凧の話」
...その日の出席簿を整理したりして帰つて行く...
石川啄木 「葉書」
...それから二見ヶ浦へ初日の出を拝みに廻られまする...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...毎日の出来事を些細の問題まで洗いざらい落なく書き上げておる...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...池は日の出から一時間ばかりして...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...日の出を見るのは生まれて今がはじめてである...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...あえて両手を上げる事もしなかった……日の出前に住職は帰って来た...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「耳無芳一の話」
...あの日の出来事を話して聞かせたんだもの! 『お嬢様...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...日の出を見たい気持になりましたのです...
豊島与志雄 「画舫」
...その巻物、鷺だの、鶴だの、松だの、日の出だの、美しい自然のなかでも美しいものの美しい姿ばかりを美しくかきよせたその巻物はさすがにまだ虚しく清らかであつた私の胸をいひしらぬ夢と憧れの陶酔をもつてみたしてしまふのであつた...
中勘助 「銀の匙」
...鼻から吹き出した日の出の煙りが耳を掠(かす)めて顔の横手へ廻る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...まず第一に通学生達がヴォートランやその日の出来事について話し合い始めると...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...見れば新開の日の出やがかすていら...
樋口一葉 「にごりえ」
...もう少し早かつたら此処で日の出が拝めたかも知れない――先に立つて駒をすゝめてゐる山番が...
牧野信一 「山を越えて」
...別れてそののちたよりがないが心変わりがもしやまたたまたま会うのに東が白む日の出に日延べがしてみたいと――こうした文句を地でしゃべる味が何としても忘れられません...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...たまさかにもせよあなた様がおいでになります時のお喜びで過去の不幸も御自身でお慰めになりながらも始終お逢いあそばすことのできますような日の出現を...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...日の出る方を本(もと)つ国...
柳田国男 「海上の道」
...日の出に對して、小心なる爭鬪を捨てることを...
吉川英治 「折々の記」
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