例文・使い方一覧でみる「日だまり」の意味

...日だまりの中でも雲の中でも――だからこそ私はわかる... 日だまりの中でも雲の中でも――だからこそ私はわかるの読み方
ジェイムズ・アレン　James Allen 大久保ゆう訳「朝に想い、夜に省みる」

...老僧と机ばかり円光の裡（うち）の日だまりで... 老僧と机ばかり円光の裡の日だまりでの読み方
泉鏡花「遺稿」

...日だまりの枯芝の上に坐り... 日だまりの枯芝の上に坐りの読み方
梅崎春生「狂い凧」

...なごやかな日だまりになった一廓（いっかく）で三四軒の家がいずれも紙をすいていた... なごやかな日だまりになった一廓で三四軒の家がいずれも紙をすいていたの読み方
谷崎潤一郎「吉野葛」

...すくひあげられて小魚かゞやくはぎとられた芝土の日だまり・菊作る家の食客してゐるそこもこゝも岩の上には仏さま（高座石寺）谺谺するほがらか鳴きかはしてはよりそふ家鴨枯木かこんで津波蕗の花つめたからう水底から粉炭（ビフン）拾ふ女火のない火鉢があるだけ落葉ふんでおりて別れる（緑平君に）・みすぼらしい影とおもふに木の葉ふる（自嘲）十一月廿九日晴... すくひあげられて小魚かゞやくはぎとられた芝土の日だまり・菊作る家の食客してゐるそこもこゝも岩の上には仏さま谺谺するほがらか鳴きかはしてはよりそふ家鴨枯木かこんで津波蕗の花つめたからう水底から粉炭拾ふ女火のない火鉢があるだけ落葉ふんでおりて別れる・みすぼらしい影とおもふに木の葉ふる十一月廿九日晴の読み方
種田山頭火「行乞記」

...……・柿落葉そのままそれでよい日向・米をとぐ手のひえ／″＼と秋・熟柿もぐとて空のふかさよ・病めるからだをよこたへて風を聴くなり・秋もをはりの日だまりのてふてふとわたくし十月廿一日晴れて明るく...
種田山頭火「其中日記」

...林間の日だまりの草地に寢ころんでゐたとき... 林間の日だまりの草地に寢ころんでゐたときの読み方
田畑修一郎「南方」

...晩春の日の弱い日だまりを感じさせるような... 晩春の日の弱い日だまりを感じさせるようなの読み方
萩原朔太郎「郷愁の詩人　与謝蕪村」

...冬日だまりに散らばう廃跡の侘しさを咏（よ）むのであった... 冬日だまりに散らばう廃跡の侘しさを咏むのであったの読み方
萩原朔太郎「郷愁の詩人　与謝蕪村」

...涙ぐましい日だまりに... 涙ぐましい日だまりにの読み方
萩原朔太郎「小春」

...さびしき芝生の日だまりに... さびしき芝生の日だまりにの読み方
萩原朔太郎「純情小曲集」

...薄い秋の日だまりのなかでせっせと雪駄をつくろっている... 薄い秋の日だまりのなかでせっせと雪駄をつくろっているの読み方
久生十蘭「顎十郎捕物帳」

...南下（さが）りになった山曲（やまたわ）の日だまりで二月のうちにすみれが咲く... 南下りになった山曲の日だまりで二月のうちにすみれが咲くの読み方
久生十蘭「春の山」

...庭の日だまりに紅梅が咲き出していた... 庭の日だまりに紅梅が咲き出していたの読み方
本庄陸男「石狩川」

...裏の山の南に向った日だまりには... 裏の山の南に向った日だまりにはの読み方
宮本百合子「獄中への手紙」

...垣のうちに子守唄やさしく小路の日だまりに支那人のかがみて陶器に金焼を入れ砕片（かけら）をつげるある...
室生犀星「忘春詩集」

...冬の日だまりの中で... 冬の日だまりの中での読み方
柳田国男「故郷七十年」