...日ごろは見向きもしなかった親類たちが寄り集まって来て...
有島武郎 「或る女」
...日ごろからだがあまり健康のほうではなく...
寺田寅彦 「わが中学時代の勉強法」
...太郎は二十六日ごろかえって来る由...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...二月も四日ごろ立春でしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かけぶとんは二十日ごろ出来上りますから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...先月の十五六日ごろなんですが...
山本周五郎 「山彦乙女」
...日ごろ日本にいるときの地位や名誉や財産などは...
横光利一 「旅愁」
...」日ごろの親しさの雑談がいつともなしに捻じ固まり...
横光利一 「旅愁」
...オオ寒(さむ)……」「それより御方様(おかたさま)は?」「案のほか、お船の縁(へり)に倚(よ)ったまま、平気なご様子で、凄まじい稲光りを眺めておいでなされました」「まア、日ごろは、露にも耐えぬお優しいのにも似ず……」「やはり、氏素性というものは、こうした時に争えぬものでござります」嵐が鎮まって後、人を馬鹿にしたような月が冴えだした頃、やや流れも緩(ゆる)んだ波うち際に、若い女たちの声が、甦(よみが)えった歓びにはしゃいでいた...
吉川英治 「剣難女難」
...祖茂が日ごろの忠勤を思い出して...
吉川英治 「三国志」
...お家大事と仕えている日ごろの老臣ぶりも...
吉川英治 「私本太平記」
...日ごろの白麻の小袖に白のお袴のまま...
吉川英治 「私本太平記」
...聟の日ごろ親しい友達らが押しかけて祝う習慣である...
吉川英治 「新書太閤記」
...日ごろの器量(きりょう)も出ぬものだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...日ごろから林冲(りんちゅう)の人となりを知っているし...
吉川英治 「新・水滸伝」
...すると三つも道があるわけか」「日ごろに“捨て眼”はつかっておくもんだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...やいやい日ごろはさんざッ腹...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼女が日ごろ髪につけている猪油(いのあぶら)のにおいが...
吉川英治 「平の将門」
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