...本郷(ほんごう)通りにある或(あ)る料理屋から日々入れさせる事にした...
有島武郎 「或る女」
...日々が過ぎて行きました...
梅崎春生 「Sの背中」
...日々苦しめられ、罵られ、辱しめられているわれわれ労働者の数は、何人も数えることのできないほどの大多数だ...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...山荘の日々の掃除や余花の塵(ちり)元禄の昔男と春惜む五月五日 二百二十日会...
高浜虚子 「六百句」
...所謂「北の方(かた)」であって光線の乏しい御殿の奥の間に垂れこめつゝ単調な日々を送っていたのであろうから...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...日々の新聞を待ち受けて読み耽る気持...
種田山頭火 「其中日記」
...見よ伯の門前は日々殆ど市を為すに非ずや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...日々に消えうせつつある古い不思議な俗語では...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...此の小舎を組立てている丸木や板も、又、日々の食物も、みんな素性の知れたものであること――つまり、其等の木は悉(ことごと)く自分の山から伐出(きりだ)され自分の眼の前で鉋(かんな)を掛けられたものであり、其等の食物の出所も、みんなはっきり判っている(このオレンジはどの木から取った、このバナナは何処の畠のと)こと...
中島敦 「光と風と夢」
...毎日々々彼は窓にぶら下つた虱を見詰める...
中島敦 「名人傳」
...学問は刻々に進み文明は日々に進歩している...
中谷宇吉郎 「風土と伝統」
...畢竟は親たちの生きてゆく日々が家全体の空気として微妙に生々しく作用してゆくものなのだろうと思う...
宮本百合子 「親子一体の教育法」
...自分たちの生活の日々が二六時中バランスを失いがちで重心が移動するのをやっと保つ玉のり生活をしているのが大部分の人だから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...日々の務めだけは弁じて行かれよう...
森鴎外 「寒山拾得」
...味気なき日々の生活も...
柳宗悦 「民藝四十年」
...春からのあの恋に心をわななかせつづけた日々...
山川方夫 「菊」
...現に余と透谷とが日々論戦を為しつゝありし頃は透谷も余も共に麻布の霞町に住し日夕相往来したりしなり...
山路愛山 「透谷全集を読む」
...そしてそんな戦の後ではまた、はるか東坂下の荼毘所(だびしょ)で、日々夜々、誦経(ずきょう)が聞え、死者の屍を焼くけむりが、千早からも毎日望まれるほどだった...
吉川英治 「私本太平記」
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