...なぜならば茂りそだつ六月の日々...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ある人の話では日々わずかな一定量の食餌(しょくじ)をねずみのために提供してさえおけば決して器具や衣服などをかじるものではないという事である...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...とにかく私は日々に変わって行く葉の色彩に注意を奪われて...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...事実日々実行している...
戸坂潤 「思想としての文学」
...彼は一種の恍惚(こうこつ)のうちに孤独な日々を過ごした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...滅びた日々の太陽が眠っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...日々をどうして過ごしているかわからないほどだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...同じような日々を送り...
豊島与志雄 「白日夢」
...そこへは日々行って勉強した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...そこで日々に信者が集って念仏に帰する者が雲霞の如く群って来る...
中里介山 「法然行伝」
...これがわれわれ日々の務めである...
新渡戸稲造 「自警録」
...満潮時の潮流の速度と日々(にちにち)の変化がわかる...
久生十蘭 「キャラコさん」
...孤独な日々を送っているかと涙をうかべながら語った...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...時過ぎては乾くやうに日々少しづつ衰へて行けばそれでよいのであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...毎日々々郵便が屆(とゞ)いても...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...花生(はないけ)は日々坐右におき...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...味気なき日々の生活も...
柳宗悦 「民藝四十年」
...朱実のことが、その一つの原因というよりは最も多く、あの後では、彼の気もちを不愉快にしていたし、武蔵からの挑戦状で、あわてて京都へ帰ってみれば、祇園藤次が逐電(ちくてん)してしまうやら、また家政の癌(がん)はこの年暮(くれ)へ来ていよいよ重体なもようとなり、日々、掛取に押しかけられるようで――清十郎の心は、心構えを持つ遑(いとま)がない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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