...大方自分が日々この學校の門を出入する意義も...
石川啄木 「雲は天才である」
...また社の日々を維持して行く道を立てた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...草ではなく豆といわせること――これがわたしの日々の仕事であった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...どうせ彼女はあのむさくろしい千束町に一日燻(くすぶ)っている筈はないから、毎日々々、近所隣を驚かすような派手な風俗で出歩くだろう...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...日々好日であり事々好事である...
種田山頭火 「其中日記」
...これが眼に見えるように日々生長する...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...――さてこの平凡な日々の持っている原理が日常性なのである(無論私という個人は社会又は階級の一員として...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...日々の生活においてぶつかるすべてのものが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分は幼い子供の時分から何時とはなく維新の元老の社會的地位名聲と日々(にち/\)の新聞紙が傳へる其の私行上の相違から...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...日々の生活の無内容さが彼の中に洞穴をあけてしまったのか...
中島敦 「狼疾記」
...日々のいとなみや...
原民喜 「秋日記」
...心を痛めて待ちあぐむ日々に突然的な事件の衝動...
原民喜 「夢と人生」
...一日々々に彼と村の人との親しみは剥げて行く...
平出修 「夜烏」
...日々吐息をつくばかりである...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...現に私は半年程以前から研究に没頭してゐる仕事を持つてゐて日々斯のやうに一刻も惜んでゐたが...
牧野信一 「熱い風」
...荒い兵舍の殺氣立つた日々に追われるようになつていた...
三好十郎 「肌の匂い」
...相澤の助にて日々の生計には窮せざりしが...
森鴎外 「舞姫」
...そういう日々のなかで...
山本周五郎 「日本婦道記」
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