...唯一旒(いちりゅう)のうす白い旗が懶(ものう)げに暮色を揺(ゆす)っていた...
芥川龍之介 「蜜柑」
...壁に垂れ下った旗や旒(ながばた)を静かになぶった...
有島武郎 「クララの出家」
...証拠品の旗三旒および竿二本を返すそうだから...
大杉栄 「獄中消息」
...旒冕(そべん)は糜藁(きびわら)の心(しん)で編んだもので...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「小翠」
...待乳山の老樹鬱々(うつうつ)たる間より唯幾旒(いくりゅう)となき幟(のぼり)の貧しき鱗葺(こけらぶき)の屋根の上に飜(ひるがえ)るさまを以て足れりとなし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...そこへ白幡(しらはた)が二旒(ふたなが)れ飛んで来て...
中里介山 「法然行伝」
...「亀阜荘さまの仰付けで十旒だけ染めさせました...
山本周五郎 「新潮記」
...七旒(りゅう)の朝旗は山風にひるがえっていた...
吉川英治 「三国志」
...二旒(ふたながれ)の白旗がしょんぼりなびいているだけなんです」周瑜は...
吉川英治 「三国志」
...十二旒の冠(かんむり)...
吉川英治 「三国志」
...一隊の兵と数旒(りゅう)の旗が...
吉川英治 「三国志」
...いままで見たことない一旒(りゅう)の錦旗も眼に見た...
吉川英治 「私本太平記」
...一旒(りゅう)の錦旗が見え...
吉川英治 「私本太平記」
...白と紫つなぎの一旒(りゅう)の旗を作らせた...
吉川英治 「私本太平記」
...百旒(りゅう)を越す数(かず)だな」「それよりは...
吉川英治 「私本太平記」
...幾旒(いくりゅう)もの旗と人列が見えた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一旒(りゅう)ごとに一行(ぎょう)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...風雨に黒くよごれた幾十旒(りゅう)かの菊水の旗ばかりであった...
吉川英治 「日本名婦伝」
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