...唯一旒(いちりゅう)のうす白い旗が懶(ものう)げに暮色を揺(ゆす)っていた...
芥川龍之介 「蜜柑」
...軍旗五十五旒を失い...
石原莞爾 「戦争史大観」
...庭先に立てられた「祝出征……」の旒(はた)を...
犬田卯 「一老人」
...風に揺れる旒をしみじみと眺め...
犬田卯 「一老人」
...証拠品の旗三旒および竿二本を返すそうだから...
大杉栄 「獄中消息」
...同時に各國の公使館領事館に依頼して十旒づゝそれ/″\本國の少年團體に寄贈して貰つた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...一旒(りゅう)の信号旗が上った...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...染めあがったばかりの新しい旗を一旒(りゅう)そこへひろげた...
山本周五郎 「新潮記」
...預かって来た一旒(りゅう)の錦旗を高氏へ直接さずけた...
吉川英治 「私本太平記」
...白と紫つなぎの一旒(りゅう)の旗を作らせた...
吉川英治 「私本太平記」
...幾旒(いくすじ)もの――菊水の旗“非理法権天”の旗それの旗風だけだった...
吉川英治 「私本太平記」
...かしこには菊水の一旒(りゅう)もさっきから見えぬと申すことだったが...
吉川英治 「私本太平記」
...わあっと浜辺の方から吠えかかって来る菊水の一旒(りゅう)と一隊もあった...
吉川英治 「私本太平記」
...その一旒(すじ)でも...
吉川英治 「新書太閤記」
...幾旒(いくりゅう)もの旗と人列が見えた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一旒(りゅう)ごとに一行(ぎょう)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「山東呼保義(さんとうのこほぎ)」一旒には「河北玉麒麟(かほくのぎょっきりん)」としるされていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...千葉家の月輪(つきのわ)の紋じるしも幾旒(いくりゅう)か翻(ひるがえ)っていた...
吉川英治 「源頼朝」
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