...さして男子(だんし)の旅装束(たびしょうぞく)と相違(そうい)していないのでした...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...そして旅装を解くやいなや伯父の邸(やしき)へ出掛けました...
江戸川乱歩 「黒手組」
...たちまち旅装をととのへ...
太宰治 「清貧譚」
...旅装もほどかず何よりも先に...
太宰治 「清貧譚」
...相当に旅装を整えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...衣服旅装のたぐいといえども...
中里介山 「大菩薩峠」
...武装でなければ旅装である...
中里介山 「大菩薩峠」
...旅装かいがいしく本陣を立ち出でました...
中里介山 「大菩薩峠」
...代助の旅装に適した程の宿泊(とまり)を続けるとすれば...
夏目漱石 「それから」
...旅装纔挈一瓢行...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...旅装束でこんなところにぼんやりしていて...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...旅装の男女が二人...
山本周五郎 「ひとごろし」
...自分は赤坂一つ木の安倍の家に旅装を解いた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...云わずだよ」旅装を解いた権之丞は...
山本周五郎 「山彦乙女」
...然(しか)るに同教諭出発後、教頭次席、山口教諭指揮の下に引続き開校準備に忙殺されいるうち、同校職員便所に於て、同校古参女教諭、虎間トラ子(四十二)が縊死(いし)しおる事が、掃除に行きし小使に発見されて、一同を狼狽(ろうばい)させおるうち、同じく開校準備のため出勤しおりし同校書記にして、森栖校長と共に三十年来、同校の名物となりおりし傴僂(せむし)男、川村英明(ひであき)(五十一)が同様に、いつの間にか姿を消している事が、出張の警官により気付かれたので、念のため取調べてみると、意外にも同校の金庫中に保管して在った森栖校長の銅像建設費五千余円、及、校友会費八百二十円の通帳が紛失しおり、預金先、勧業銀行に問合わせたる処、正午近き頃、川村書記が同銀行に来り、右預金の殆(ほとん)ど全額を引出し、愴惶(そうこう)たる態度で立去りたる旨判明、なお市外十軒屋に居住しおりし同人妻ハル(四十七)も家財を遺棄し、旅装を整え、相携(あいたずさ)えて行方を晦(くら)ましたる形跡ある旨、次から次に判明したるより、騒ぎは一層輪に輪をかけて大きくなり、同校全職員の訊問、取調が開始され、同校の授業開始は当分困難と認めらるる状態に立到った...
夢野久作 「少女地獄」
...飄然とここへ相変らず粗服の旅装を現わしたのであるが...
吉川英治 「剣難女難」
...本丸に入るやいな、旅装も解かずに、はや小出播磨や三好武蔵などの留守居衆をあつめ、「ウむ、うむ...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひとまず菩提山(ぼだいさん)のふもとを足場として、策もねり、旅装も変え、内々の聯絡(れんらく)もとり、万全を期して、黒田へ乗り込もう...
吉川英治 「新書太閤記」
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