...王成はそこで旅装を整えて帰り...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「王成」
...衣服旅装のたぐいといえども...
中里介山 「大菩薩峠」
...代助の旅装に適した程の宿泊(とまり)を続けるとすれば...
夏目漱石 「それから」
...荷を持ったお蔦が出来るだけの旅装で出てくる...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...旅装軽快にいでたち...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...旅装の士)いやあどうも...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...――その時である、「お待ち申して居りました」と声をかけて、並木の松の木蔭から、旅装の女が一人、すっと眼前に現われた...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...新島八十吉が旅装をととのえて出立するところだった...
山本周五郎 「新潮記」
...一人の旅装の若者が来て立った...
山本周五郎 「風流太平記」
...旅装ではなく、常着(つねぎ)に袴(はかま)をつけ、月代(さかやき)も髭(ひげ)も剃(そ)っていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そこで旅装を変えたりして...
吉川英治 「黒田如水」
...松千代の友だちにはちと頑是(がんぜ)なさ過ぎるが、よう育ててやれよ」そしてまた、館の内へ入るとすぐ、「お父上は?」と、老父の状を問い、先ごろからご微恙(びよう)できのうまで打臥(うちふ)しておられたが、きょうは床を払って朝からお待ちになっていると聞くと、「そうか、そうか」と、旅装も解かず、官兵衛もまた急にせかせかして、老父宗円のいる本丸のほうへ歩いて行った...
吉川英治 「黒田如水」
...光春はすぐ起(た)って、「奥曲輪(おくぐるわ)の女房方も和子(わこ)たちにも久しぶりでお目にかかって来ましょう」「まず、旅装でも解いて、身を休めたがよい」ねぎらいながら、光秀は立ち去る従兄弟(いとこ)の背を、飽くなく見送っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...旅装をととのえねばならぬゆえ」「いや...
吉川英治 「新書太閤記」
...旅装をここで解いている...
吉川英治 「親鸞」
...原士(はらし)仲間へこういって旅装をしなおし...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...扇(おうぎ)づかいしたりしている大勢の旅装の武士たちのなかに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そのときイサックがトランクを持って旅装したまま部屋に這入(はい)ってくると...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
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