...私はカールスルーエの高等工学院に旅装をとき機械工学の研究のため学校の中に起居していました...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...たちまち旅装をととのへ...
太宰治 「清貧譚」
...同じような程度の遊び人体(てい)の(旅装の)男がのこのこと出て来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...一切の旅装をかなぐり捨てて...
中里介山 「大菩薩峠」
...旅装かいがいしく本陣を立ち出でました...
中里介山 「大菩薩峠」
...代助の旅装に適した程の宿泊(とまり)を続けるとすれば...
夏目漱石 「それから」
...旅装を整えて降りて行った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...旅装束...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...全体の人へ餞別(せんべつ)にりっぱな旅装一揃(そろ)いずつを出すこともした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...余は旅装整えて戸を鎖(とざ)し...
森鴎外 「舞姫」
...一人の旅装の若者が来て立った...
山本周五郎 「風流太平記」
...――采女と七十郎は旅装をととのえて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そこへ飛んで来た一人の旅装いの男が...
吉川英治 「江戸三国志」
...そうした旅装も少年の夢を凜々(りり)しく駆りたてる...
吉川英治 「黒田如水」
...松千代の友だちにはちと頑是(がんぜ)なさ過ぎるが、よう育ててやれよ」そしてまた、館の内へ入るとすぐ、「お父上は?」と、老父の状を問い、先ごろからご微恙(びよう)できのうまで打臥(うちふ)しておられたが、きょうは床を払って朝からお待ちになっていると聞くと、「そうか、そうか」と、旅装も解かず、官兵衛もまた急にせかせかして、老父宗円のいる本丸のほうへ歩いて行った...
吉川英治 「黒田如水」
...華やかな旅装の一と群れが河原に立ちよどんで...
吉川英治 「私本太平記」
...――彼方から十騎ほどな旅装の武士が道をいそいで来る...
吉川英治 「私本太平記」
...旅装をせい」慌(あわ)ただしい事だった...
吉川英治 「平の将門」
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