...そして旅装を解くやいなや伯父の邸(やしき)へ出掛けました...
江戸川乱歩 「黒手組」
...二人の飲代(のみしろ)は、お銀様から預かった、財布からの支出に相違ない――兵馬はそんなことは知らないが、あまりの暢気千万に呆(あき)れて、よし、それでは拙者が出向いて起して来るといって、旅装を整えて、この宿から茶屋へ向いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...吾妻屋へ旅装束のままで行った平次は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一人の若い旅装の侍が...
山本周五郎 「似而非物語」
...――その時である、「お待ち申して居りました」と声をかけて、並木の松の木蔭から、旅装の女が一人、すっと眼前に現われた...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...旅装の男女が二人...
山本周五郎 「ひとごろし」
...舎人は旅装のまま坐っていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...不毛の奥地へ出発した与右衛門の旅装の背へも...
吉川英治 「鬼」
...そうした旅装も少年の夢を凜々(りり)しく駆りたてる...
吉川英治 「黒田如水」
...松千代の友だちにはちと頑是(がんぜ)なさ過ぎるが、よう育ててやれよ」そしてまた、館の内へ入るとすぐ、「お父上は?」と、老父の状を問い、先ごろからご微恙(びよう)できのうまで打臥(うちふ)しておられたが、きょうは床を払って朝からお待ちになっていると聞くと、「そうか、そうか」と、旅装も解かず、官兵衛もまた急にせかせかして、老父宗円のいる本丸のほうへ歩いて行った...
吉川英治 「黒田如水」
...ゆるゆる旅装を解き...
吉川英治 「剣の四君子」
...すぐ旅装をととのえ...
吉川英治 「三国志」
...夫婦(ふたり)に旅装いを急がすがいい...
吉川英治 「私本太平記」
...旅装もそう暇どらなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...本丸に入るやいな、旅装も解かずに、はや小出播磨や三好武蔵などの留守居衆をあつめ、「ウむ、うむ...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼は、それを見て、石井ノ柵へ帰り、将頼に会って、笑いばなしをした上、鎌輪の仮屋敷へはいって、旅装を解いた...
吉川英治 「平の将門」
...旅装(たびよそお)いも改まっているのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その晩二人は旅装を解いて...
若杉鳥子 「独り旅」
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