...冒険をもとめて旅立つ武者修行者よろしくのていで...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...そこでいよいよマルコは父親も承知してくれたので旅立つことになりました...
アミーチス 日本童話研究会訳 「母を尋ねて三千里」
...詮方(せんかた)なくボストンのほうに旅立つ用意をするだろう...
有島武郎 「或る女」
...ところで信乃がいよいよ明日は滸我(こが)へ旅立つという前晩...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...秋草をわけていずこへとも無く二人旅立つ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...やうやく旅立つことが出来た(旅費を送つて下さつた澄太緑平の二君にこゝで改めてお礼を申上げる)...
種田山頭火 「旅日記」
...共々にあの世へ旅立つという事の次第がこまごまと物哀れに書いてあった...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...弟は既に旅立つてゐる...
中原中也 「亡弟」
...乗り出した船だけどそれはどろどろの街路であつたこわれた自動車のやうに私はつゝ立つてゐる今度こそ身売りをして金をこしらへ皆を喜ばせてやらうと今朝はるばると幾十日めで東京へ旅立つて来たのではないかどこをさがしたつて私を買つてくれる人もないし俺は活動を見て五十銭のうな丼を食べたらもう死んでもいゝと云つた今朝の男の言葉を思ひ出して私はサンサンと涙をこぼしました...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...サイゴンへ旅立つ日まで...
林芙美子 「浮雲」
...もんが會社をやめて上海へ旅立つて行つたのは去年の秋であつた...
林芙美子 「秋果」
...夫と一緒に旅立つことが出来なかった...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そして旅立つほかはないとさとった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...タッジオが旅立つかもしれぬということだけしか心配していなかった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...一座が福島を旅立つにつれて...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...旅立つ二人は、田舎武士の兄弟ふたりが、修行がてら、上方見物にでも上(のぼ)るような態(てい)に見せて、中仙道(なかせんどう)木曾路から、大坂へ潜行した...
吉川英治 「新書太閤記」
...旅立つ客の三名を...
吉川英治 「新・水滸伝」
...遠い国へ旅立つが...
吉川英治 「親鸞」
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