...他のもそうだと言うのでそろそろ南に向かって旅立ちを始めました...
有島武郎 「燕と王子」
...私は詩の國へ旅立ちのそも/\から一人ぼつちで...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...新しい笠(かさ)を買ってそれを被(かぶ)って春の朝早く旅立ちまする...
高浜虚子 「俳句への道」
...秋風と共に旅立ち...
太宰治 「二十世紀旗手」
...小前小者(こまえこもの)をつれて旅立ちをしている程度のものでしかあり得ないようだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...南の方へ旅立ちました...
新美南吉 「巨男の話」
...今日僕の旅立ちについてこう尋ねた...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...そこに彼が見たものは旅立ちの支度だった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...巨勢君にはかしこなる画堂にて逢ひ、それより交(まじわり)を結びて、こたび巨勢君、ここなる美術学校に、しばし足を駐(とど)めむとて、旅立ち玉ふをり、われも倶(とも)にかへり路(じ)に上りぬ...
森鴎外 「うたかたの記」
...三十日ほどまえに旅立ちました」「名はなんといった」「一玄と申しました」甲斐は遠くを見るような眼になり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...私一人の旅立ちなので...
横光利一 「欧洲紀行」
...忙しく旅立ちの用意にかかったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...旅立ちだ』『大石殿をお迎えにか』『いや...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...お旅立ちなど見かけないそうですから」供のひとり...
吉川英治 「平の将門」
...ままにならねえのは今度の旅立ち……...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「いずれへお旅立ちですか」「東国へ」「東国は?」「鎌倉のあたりまで」と...
吉川英治 「源頼朝」
...ここの表戸をどんどん叩きましてな――ちょうど手前どもの主人大蔵様には旅立ちの立ち振舞いで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お知行所の下総(しもうさ)の方へお旅立ちで...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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