...海を越えて旅立ちしたものだつた...
薄田泣菫 「茶話」
...旅立ちのすべての用意は整い...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...新しい笠(かさ)を買ってそれを被(かぶ)って春の朝早く旅立ちまする...
高浜虚子 「俳句への道」
...早く旅立ちたい...
種田山頭火 「其中日記」
...大急ぎで旅立ちの用意をします...
中里介山 「大菩薩峠」
...急に甲州有野村を旅立ちをしたお銀様の父伊太夫と...
中里介山 「大菩薩峠」
...二度と帰らぬ旅立ちだったことは言うまでもありません...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...旅立ちを考えている貧しい街...
林芙美子 「新版 放浪記」
...旅立ちにご機嫌斜めだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...防州でクマオに向って旅立ちすると知って出たら殺され知らずに出たら怪我(けが)するとてその日を避ける...
南方熊楠 「十二支考」
...今日こそはたしかに旅立ちの日でした...
宮沢賢治 「いてふの実」
...巨勢君にはかしこなる画堂にて逢ひ、それより交(まじわり)を結びて、こたび巨勢君、ここなる美術学校に、しばし足を駐(とど)めむとて、旅立ち玉ふをり、われも倶(とも)にかへり路(じ)に上りぬ...
森鴎外 「うたかたの記」
...婚礼とか旅立ち旅帰りの祝宴とかに...
柳田国男 「木綿以前の事」
...右に就て当局のその後の調べに依ると同未亡人を甥の妻木という青年と一緒にその旅立ちの前夜に殺害して大金を奪って去ったものは九段高林家の後嗣(あとつぎ)で旧名音丸久弥といった屈強の青年であることがわかった...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...それから再びお旅立ちの朝...
吉川英治 「剣の四君子」
...旅立ちました」「なんだ...
吉川英治 「平の将門」
...まるで旅立ちのように」和(なご)やかな笑い声さえ聞えた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...お知行所の下総(しもうさ)の方へお旅立ちで...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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