...やにはに四方八方から搦(から)めとらうと競ひ立つた...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...もっともわたしが搦(から)め取った時には...
芥川龍之介 「藪の中」
...颯(さっ)と紅(あか)い褄(つま)が搦(から)むように...
泉鏡花 「歌行燈」
...蓴菜(じゅんさい)が搦(から)んだようにみえたが...
泉鏡花 「海の使者」
...解けてはまた搦(から)みついてきた女のしなやかな指が...
海野十三 「蠅男」
...霧のために生き物の気は搦(から)められてしまっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一人も残さず搦(から)め取る」「よろしゅうございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...搦手(からめて)から...
中里介山 「大菩薩峠」
...男の右手に搦み付く...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...搦手(からめて)は一歩先に進んで西裏口を固めた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...その搦み合ひに度を与へる...
柳宗悦 「和紙の美」
...搦手(からめて)の山へのぼって草でも食っているのだろう...
吉川英治 「三国志」
...立ち去らねば搦(から)め捕るのみと――豪語した...
吉川英治 「三国志」
...鎌を携えて夕方搦手門に集まった...
吉川英治 「三国志」
...搦手(からめて)の山にある敵の伏兵が...
吉川英治 「三国志」
...巽小文治(たつみこぶんじ)どの」「おう」「おう」「ご両所たちは搦手(からめて)の先陣...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「搦手(からめて)の水の手までは...
吉川英治 「新書太閤記」
...搦手の一門から落してしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
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