...わざと搦んだもののいい方をした...
海野十三 「地球を狙う者」
...大きく成ると藻に搦まれて...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...こゝは結城氏の城の搦手也...
大町桂月 「白河の七日」
...というようなそれだけの意味のことを妙にひとなつこく搦(から)んで来るような口調で言った...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...霧のために生き物の気は搦(から)められてしまっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...追手搦手(おうてからめて)の二つの戦略を考えはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...直(すぐ)と足搦(あしがら)掛けて推倒(おしたお)して置いて...
二葉亭四迷 「平凡」
...搦手(からめて)は一歩先に進んで西裏口を固めた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...遠戸と近戸は近世の語でいえば大手と搦手(からめて)であって...
柳田國男 「名字の話」
...その中(うち)に何やらナイフの刃(は)に搦(から)まるものがあります...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...巴城(はじょう)の搦手の上から巴郡の西へ出る間道(かんどう)がありました...
吉川英治 「三国志」
...搦手(からめて)は谷あり山あり深林ありして鳥も翔(か)け難いほどな地相である...
吉川英治 「三国志」
...先頃からうかがうに北門の搦手(からめて)は...
吉川英治 「三国志」
...したがここも搦手(からめて)の要所だ...
吉川英治 「私本太平記」
...あッ――と大地へ搦(から)めたおされたようす...
吉川英治 「神州天馬侠」
...遠く稲葉山城の搦手(からめて)まで...
吉川英治 「新書太閤記」
...搦手(からめて)の一門から...
吉川英治 「新書太閤記」
...黒々と搦手(からめて)から市外を遠く迂回して...
吉川英治 「新書太閤記」
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