...蓴菜(じゅんさい)が搦(から)んだようにみえたが...
泉鏡花 「海の使者」
...膝に搦(から)んだ裳(もすそ)が落ちて...
泉鏡花 「婦系図」
...袖搦(そでがらみ)や刺股(さつまた)や...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...岡田は腕木に搦(から)んでいた手を放して飛び降りた...
森鴎外 「雁」
...手の動きの方向につれて、繊維は並び、搦み、重つてゆく...
柳宗悦 「和紙の美」
...搦手(からめて)から城外へ...
吉川英治 「黒田如水」
...鉄扇に搦(から)み落されて...
吉川英治 「剣難女難」
...搦(から)め捕れ...
吉川英治 「三国志」
...丞相府から李儒を搦(から)め捕って来い」王允が命じると...
吉川英治 「三国志」
...搦手(からめて)の山道からおよそ三百人ほどの手下を従えて...
吉川英治 「三国志」
...先頃からうかがうに北門の搦手(からめて)は...
吉川英治 「三国志」
...わしを搦(から)めぬうちはここを退(の)くまい...
吉川英治 「私本太平記」
...矢三百本を一ト搦(から)げとした矢束一カは水を充たした桶ほどな重量である...
吉川英治 「私本太平記」
...袖搦(そでがら)み...
吉川英治 「神州天馬侠」
...搦手(からめて)の山から城中へ射込ませた...
吉川英治 「新書太閤記」
...呶鳴ってあるけ」「喚(わめ)けとは」「搦手(からめて)の守りは...
吉川英治 「新書太閤記」
...その返答としては「配下の者の旅籠(はたご)屋で搦(から)め捕った曲者(しれもの)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この辺は砦の搦手(からめて)であろう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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