...すり芋(いも)を箸(はし)に搦(から)んでいた...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...もっともわたしが搦(から)め取った時には...
芥川龍之介 「藪の中」
...今度はおらが足の舵(かじ)に搦(から)んで...
泉鏡花 「海異記」
...彼女に搦(から)まる「獏鸚」の謎は...
海野十三 「獏鸚」
...十把一搦げの似非推量が似つかわしいといったような訳でな...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
... 730膝と膝とを搦み合ふ兩勇遂に地に倒れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...藤堂の手で搦(から)められたものが一人...
中里介山 「大菩薩峠」
...ずつと年上の方ね……」「いやに搦(から)むね?」「さうなのよ...
林芙美子 「浮雲」
...分教場の脇を通り抜けて山の腹を搦む細い道を奥へと向う...
松濤明 「春の遠山入り」
...……お城の搦手(からめて)へぬけたらしく...
山本周五郎 「めおと蝶」
...その中(うち)に何やらナイフの刃(は)に搦(から)まるものがあります...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...そしてのめるが如くその影を追ったものの――かれはしどろに迷いみだれた――搦めたものか...
吉川英治 「大岡越前」
...搦手(からめて)から出て...
吉川英治 「黒田如水」
...搦手(からめて)から脱けだして...
吉川英治 「三国志」
...搦手(からめて)は谷あり山あり深林ありして鳥も翔(か)け難いほどな地相である...
吉川英治 「三国志」
...諸手(モロテ)ヨリ搦(カラ)メ捕ツテ進上サレ候分...
吉川英治 「新書太閤記」
...――搦(から)め手(て)の木戸をひらいて...
吉川英治 「新書太閤記」
...搦手(からめて)の橋梁(きょうりょう)や...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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