...うしろのほうから、大きな声で、「おーい、旅の人...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「旅の仲間」
...旅の人を乗せて駈抜(かけぬ)けたっけ...
泉鏡花 「歌行燈」
...市川の宿も通り越し、これから八幡といふ所、天竺木綿の大きな國旗二つを往來の上に交扠して、其中央に祝凱旋と大書した更紗の額が掛つてゐる、それをくゞると右側の屑屋の家では、最早あかりがついて障子がぼんやり赤い、其隣りでは表の障子一枚あけてあるので座敷に釣つてあるランプがキラリと光を放つてゐる、ほのくらい往來には、旅の人でなく、土地のものらしい男や婆さんやがのつそりのつそりあるいてゐる、赤兒をおぶつた兒供やおぶはないのや、うよ/\槇屏の蔭に遊んでゐる、荒物店の前では、荷馬車一臺荷車一臺と人が二三人居つて何か荷物を薄暗い家の中へ運でゐる、空にも星が一つ見えだした、八幡の森にも火が點じたすべて寛やかな落着いた光景、間もなく鳥居の前へくる...
伊藤左千夫 「八幡の森」
...時々近くの街道(かいどう)を往来する旅の人が足を疲らしたり...
宇野浩二 「でたらめ経」
......
種田山頭火 「行乞記」
...旅の人々と彼等の財布を狙ふ街の人々と...
種田山頭火 「道中記」
...それより心地よいクッションにまづ腰を落着けつゝ今宵一夜を共に此處に明かすべき同車の旅の人々の知らぬ容貌風采...
近松秋江 「伊賀、伊勢路」
...この巡礼の少女を助けた旅の人でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お武家様」旅の人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...ところがここに現われた旅の人というのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...いま馬を雇って野を走らせて来たという旅の人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...旅の人も無事らしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...旅の人は不敵のことを宣(のたま)ふものかな...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでもふと通りすぎる旅の人があるかも知れない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...旅の人がそれを面白がるので...
柳田國男 「日本の伝説」
...水がないので一番困ったのは旅の人でありますが...
柳田國男 「日本の伝説」
...旅の人は迷うのが当り前だ」「女影の迷路? ……話に聞いた女影の里というのはこの辺であったか...
吉川英治 「江戸三国志」
...氏(うじ)も素姓もしれない旅の人間を...
吉川英治 「平の将門」
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