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石川啄木 「一握の砂」
...旅の人を乗せて駈抜(かけぬ)けたっけ...
泉鏡花 「歌行燈」
...路いそぎゆく旅の人...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...海から五月の風が日の丸をゆする生れた土のからたちが咲いてゐるよ旅の人としふるさとの言葉をきいてゐる(再録)露でびつしより汗でびつしより五月五日雨...
種田山頭火 「行乞記」
...それより心地よいクッションにまづ腰を落着けつゝ今宵一夜を共に此處に明かすべき同車の旅の人々の知らぬ容貌風采...
近松秋江 「伊賀、伊勢路」
...図らずも羇旅の人となつたが...
永井荷風 「里の今昔」
...これから程遠からぬ三輪の町に植田丹後守という社家(しゃけ)がある――武術を好んでことのほか旅の人を愛する...
中里介山 「大菩薩峠」
...この旅の人を見据えて見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...旅の人に助けられたことも...
中里介山 「大菩薩峠」
...「どうもあの旅の人は少し変だ――あんな原っぱの中を独言を言いながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...旅の人は不敵のことを宣(のたま)ふものかな...
中里介山 「大菩薩峠」
...次なる旅の人をつかまえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...旅の人は物珍らしさから...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...この土地には旅の人を留めて上げる所は一軒もありません」女中が言った...
森鴎外 「山椒大夫」
...旅の人に売ろうとて掛けた草鞋(わらじ)を見るでしょう...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...そして踵(きびす)をめぐらすと、劉備のほうへ大股に近づいてきて、「いや旅の人...
吉川英治 「三国志」
...――どんな急でも、官旅の人馬には、拒めないのが掟(おきて)であった...
吉川英治 「私本太平記」
...樫の杖をついた旅の人とかはどうしたのか」「総兵衛(そうべえ)どのが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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