...雨やみ旁々(かたがた)この中で休んで行こう...
芥川龍之介 「妖婆」
...其處へ道廳に勤めてゐる友人の立見君が公用旁々見舞に來て呉れたので...
石川啄木 「札幌」
...批評旁々(かたがた)...
石川啄木 「渋民村より」
...と、吉野は、買物旁々、舊友に逢つて來ると言つて、其日の午後、一人盛岡に行くことになつた...
石川啄木 「鳥影」
...新家の家の家政を手傳ひ旁々...
石川啄木 「二筋の血」
...当時私は避寒旁々(かたがた)少し仕事を持って...
江戸川乱歩 「黒手組」
...旁々(かたがた)小野君との黙契(もっけい)もあり...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...久松家の用人をしていた私の長兄が留守番旁々(かたがた)其所(そこ)に住まうようになって...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...旁々(かたがた)もって今日は出勤せぬ旨を銀行へ電話させておいて...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...それを迎へ旁々(かた/″\)父母の一周忌の山榊を採りに来たんだよ』『誰だね?』『Sさ――』『あ...
田山録弥 「ひとつのパラソル」
...旁々(かたがた)の手を見れば...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...旁々浦賀の御武備も御手薄につき...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...隙があったら墓参旁々帰国したいと思いながら...
豊島与志雄 「香奠」
...研究旁々病院に勤めていて...
豊島与志雄 「立枯れ」
...旁々盛大な夫婦固めの式(ムル)を挙げたことは言う迄もない...
中島敦 「南島譚」
...参詣旁々(かたがた)...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...先づ下二番町へ見舞旁々行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その四五日前から私を訪れ旁々その村に湯治に来てゐた...
牧野信一 「素書」
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