...年始旁々(かたがた)遊びに来た...
芥川龍之介 「東京小品」
...新家の家の家政を手傳ひ旁々...
石川啄木 「二筋の血」
...旁々(かたがた)小野君との黙契(もっけい)もあり...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...仲のいゝ地主友達が意見旁(かた/″\)容子(ようす)を訊いてみると...
薄田泣菫 「茶話」
...廿八日、乙巳、相模国相漠河の橋数ヶ間朽ち損ず、修理を加へらる可きの由、義村之を申す、相州、広元朝臣、善信の如き群議有り、去る建久九年、重成法師之を新造して供養を遂ぐるの日、結縁の為に、故将軍家渡御、還路に及びて御落馬有り、幾程を経ずして薨じ給ひ畢んぬ、重成法師又殃に逢ふ、旁吉事に非ず、今更強ち再興有らずと雖も、何事の有らんやの趣、一同するの旨、御前に申すの処、仰せて云ふ、故将軍の薨去は、武家の権柄を執ること二十年、官位を極めしめ給ふ後の御事なり、重成法師は、己の不義に依りて、天譴を蒙るか、全く橋建立の過に非ず、此上は一切不吉と称す可からず、彼橋有ること、二所御参詣の要路として、民庶往反の煩無し、其利一に非ず、顛倒せざる以前に、早く修復を加ふ可きの旨、仰出さると云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...されば旁一閑斎に養育の恩を受けたりと被仰(おほせられ)候と...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...旁々(かたがた)の手を見れば...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...それを見い旁々宏太郎さんのお友達を見送りに...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...初めは見習旁々遊んでいてもよいという...
豊島与志雄 「野ざらし」
...今は養生旁旅行の途にある...
夏目漱石 「「土」に就て」
...小野蘭山(おのらんざん)の『本草綱目啓蒙(ほんぞうこうもくけいもう)』巻之十一「大薊小薊」の条下に「鶏項草ハ別物ニシテ大小薊ノ外ナリ水側ニ生ズ陸地ニ生ズ和名サワアザミ葉ハ小薊葉ニ似テ岐叉多ク刺モ多シ苗高サ一二尺八九月ニ至テ茎頂ニ淡紫花ヲ開ク一茎一両花其花大ニシテ皆旁ニ向テ鶏首ノ形チニ似タル故ニ鶏項草ト名ク他薊ノ天ニ朝シテ開クニ異ナリ」と述べてサワアザミが明らかに書かれている...
牧野富太郎 「植物一日一題」
......
正岡子規 「墨汁一滴」
...往々旁証のコントロオルを待つて始て信を伝ふるに足ることがあるからである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一方には農村の経済史もこんな地名を持つ部落の起立が比較的新しいものであることを旁証(ぼうしょう)している...
柳田國男 「地名の研究」
...越後の方にも甲州方の諜者は何十人となく捕えられておるし……旁(かたがた)斬ったところで...
吉川英治 「上杉謙信」
...旁(かたがた)きょうは祝うべく楽しむべき日だ...
吉川英治 「上杉謙信」
...旁(かたがた)、心はゆるし難い...
吉川英治 「黒田如水」
...旁(かたがた)、一度は訪れようと考えていた矢先、ちょうどよい、ここへは苦情の来ぬように俺が禁厭(まじない)をして来てやる』青貝柄(あおがいえ)だの、樫(かし)だの、朱柄(あかえ)だのの槍が十本程、一束にして藁苞(わらづと)に巻いて荷の中に立てかけてあった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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