...其處へ道廳に勤めてゐる友人の立見君が公用旁々見舞に來て呉れたので...
石川啄木 「札幌」
...旁の方は四までしかない...
江戸川乱歩 「黒手組」
...旁の劃の数はアイウエオ即ち母音の順序を示すものと仮定するのだ...
江戸川乱歩 「黒手組」
...旁々(かたがた)小野君との黙契(もっけい)もあり...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...干戈天下に旁午せし戰國時代に...
大町桂月 「冬の榛名山」
...息休め旁下りて見ると...
鈴木三重吉 「金魚」
...此方も準備の時日を要するので旁授受は二月後といふ事になつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...來る/\といふ噂ばかりで延び/\になつてゐる篠田水月が紅葉を見旁いよ/\行くといつて來た...
高濱虚子 「俳諧師」
...会場の取り片附けを手伝い旁(かたがた)雪子や悦子たちを連れて来たが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...旁(かたがた)支度をして行った方がよいであろうと云うことになって...
谷崎潤一郎 「細雪」
...されど陽揚腸場楊湯など陽韻(よういん)に属する字の旁は易(えき)の字の真中に横の棒を加へたるなり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...如其旁訓朱点...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...旁(かたはら)詩文題跋に及んだ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...旁(かたわら)国典にも通じていた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...旁(かたわら)フランス語の稽古をして暮す...
森鴎外 「二人の友」
...固定し遺伝する旁例は人類が最も多く持って居る...
柳田國男 「どら猫観察記」
...一つは警視総監の鼻を明かし旁々(かたがた)...
夢野久作 「暗黒公使」
...……いささか烏滸(おこ)なりとも存じましたが、将来、わが小寺家と荒木家とは、同じ麾下と、同じ目的のために、一心提携(ていけい)いたして参らねばならないことでもあり、旁(かたがた)、帰国の途中、ちょっと拝顔の栄を得て、右の儀まで、お耳に達しおく次第でございまする」――すぐ、ずっと席を辷(すべ)って、身を屈め、「お忙しい中をお邪魔いたしました...
吉川英治 「黒田如水」
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