...旁々(かたがた)お邸を出るとなると...
泉鏡花 「婦系図」
...旁(かたがた)あなたのおっしゃるようにする決心をしました」川手氏は遂に我(が)を折った...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...旁(かた/″\)此の場合は...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...旁(かた/″\)以て不審に存ずる...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...未亡人が挨拶旁(あいさつかたがた)嫁や孫たちを引き合せに這入(はい)って来た...
谷崎潤一郎 「細雪」
...されば旁一閑斎に養育の恩を受けたりと被仰(おほせられ)候と...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...御案内旁御詠歌連中を連れて来ましたといふ...
種田山頭火 「其中日記」
...宏太郎の友人の洋行を見送り旁々...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...旁々浦賀の御武備も御手薄につき...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...下檢分旁々二十五日を碇泊...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...又亡書を求める法としては、これを八箇條に分け、一、即類以求、二、旁類以求、三、因地以求、四、因家以求、五、求之公、六、求之私、七、因人以求、八、因代以求、といふことを論じてゐる...
内藤湖南 「支那目録學」
...見物旁(かた/″\)上京したので...
夏目漱石 「それから」
...「親分」「どうだ、八」「居ませんよ、二人共」「何處へ行つたんだ」「坊つちやんの二七日の逮夜(たいや)だし、今日はお富さんが引揚げて來ると言ふんで、手傳ひ旁々、河内屋へ行つて、泊り込んださうですよ、多分飮みつぶれたことでせう」「行つて見よう」平次の頭は馬場要夫婦で一パイでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...旧情を温め旁々(かた/″\)一夕僕は氏をニコラーエフスカヤの其の宅に訪うた事がある...
二葉亭四迷 「露都雑記」
...是が旁系水津氏である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ここでも博引旁証...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...又客年父君に從うて親戚の方と博覽會の見物旁奈良から伊勢の方を旅行せられましたが...
横瀬夜雨 「花守」
...旁(かたがた)、諸州への外聞もある...
吉川英治 「三国志」
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