...凡そその素質のこまやかにその官能の豊かな点に於いて...
阿部次郎 「帰来」
...私が全靈を擧げて私の生涯に於いて從ふを要する處はこれだ」と叫んだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...亦傳道の生活に於いても...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...併し他人の内生に貫徹する能力を根本條件とする批評に於いては...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...併したまに行つて私共が見たり聞いたりする範囲ですから全ての時に於いてさうであるかないか勿論其処までのことは云へません...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人人」
...今ある組合と衝突しない範圍に於いて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...むしろ正確さと速度に於いて...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...古代に於いてはもとより凡夫の像ではなく...
高村光太郎 「本邦肖像彫刻技法の推移」
...次回に於いて精細に述べることにして...
太宰治 「女の決闘」
...そうして少くとも外見に於いては和気藹々裡(わきあいあいり)に別れたというだけの出来事なのである...
太宰治 「親友交歓」
...彼はこの文明的感情に於いて...
太宰治 「惜別」
...三鷹の薄汚いおでんやに於いても軽蔑せられ...
太宰治 「誰」
...私のそれからの境涯に於いても...
太宰治 「男女同権」
...文化に於いて、はたまた産業に於いて然り、かしこくも明治大帝の教育に関する大御心はまことに神速に奥州の津々浦々にまで浸透して、奥州人特有の聞きぐるしき鼻音の減退と標準語の進出とを促し、嘗ての原始的状態に沈淪した蒙昧な蛮族の居住地に教化の御光を与へ、而して、いまや見よ云々...
太宰治 「津軽」
...支那に於いても後漢から六朝にかけて最も進歩した工藝になつた鍍金の精巧なるものを多く發見し...
内藤湖南 「日本上古の状態」
...アントニウスとオクタヴィアヌスを両天秤にかけて操縦することに於いては多少見当を誤り...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...知的作用に於いても内容と働きとの統一的經驗に於いてそれが認められるのであるが...
増田惟茂 「知的作用と感情と」
...知識に於いては可なり高い人でも文學に對しては全然低い解釋しか持たない人もある...
吉川英治 「折々の記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??