...自分の不純を鞭つに於いては二致あるを感じないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...智的生活に於て私は始めて二元の生活に入る...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...さうして現在に於ては...
石川啄木 「田園の思慕」
...欧州大戦に於ける詳しい戦術発展の研究をした事がないから断定をはばかるが...
石原莞爾 「戦争史大観」
...既に巴里(パリ)の「コンフェレンス」に於て「ボスフォラス」海峡の通行を止め黒海艦隊を制限したと同様に...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...之を終局的に決定すべきである処の他の一つの計量関係、それに於て、恰も電磁気のポテンシャルに相当する諸因子が見出される、というのである*...
戸坂潤 「科学方法論」
...マルクス主義的社会科学に於ける分析がいずれも之にぞくすることは云うまでもないし...
戸坂潤 「科学論」
...この交換性と変換性に於て等方性の概念の生じる基礎があるのである...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...フランスに於ける文学なるものが...
戸坂潤 「読書法」
...どういう理由が日本一になるのです」「それを言うには……君たちを教育する意味に於ても...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の知れる限りに於て此が故人の最も振つた逸話である...
長塚節 「記憶のまゝ」
...今日の日本に於て猶(〔なお〕)真個の生命あるを事実の上に於て証拠立て得たるを賀するものである...
夏目漱石 「文芸とヒロイツク」
...地上に於いて不幸になし...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...哲學の歴史に於て領域的ならぬものを發見したのはカントであつたと見られ得る...
三木清 「歴史哲學」
...凡てのものが他と悉く絶對的に必然的な關係に於てつながり合つてゐるところでは...
三木清 「歴史哲學」
...本書に於てこれまで取扱はれた發展とか時間とかなどいふものは...
三木清 「歴史哲學」
...於福は、数え年九ツというが、七歳の日吉とそう違わなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...妻の於市(おいち)の兄にあたる信長である...
吉川英治 「新書太閤記」
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