...自由に野方図に狎戯(ふざ)け散らすのを寛大(おおめ)に見た...
内田魯庵 「四十年前」
...雀こ欲うして歌った方図のわらわ...
太宰治 「雀こ」
...タキの方図では、心根っこわるくかかったとせえ...
太宰治 「雀こ」
...したどもし、こちの方図では、やたら欲しくて歌ったとせえ...
太宰治 「雀こ」
...方図もなくお金を使いまわす癖がある上に...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...この退役軍人が青年将校を見て方図もなく喜んでしまったことである...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...方図が知れんじゃないか! ああん? いやさ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...俄成金(にわかなりきん)は時に方図もない札びらを切り...
徳田秋声 「縮図」
...方図のしれないほど虚栄心が強く...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...方図が知れないくらいでした...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...「方図(ほうず)のねえ馬鹿野郎だ」ポカポカと二つ三つ食(くら)わせてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんな野方図が許されるわけのものではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...之は又野方図(のほうず)もなく長閑なすもうの遊び...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...出来そこないの冬瓜(とうがん)のような方図(ほうず)もない顎をぶらさげ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...そうそうは方図が無いと思ッてどうしても遣らなかッたらネ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...意久地の無いにも方図(ほうず)が有ッたもンだ」もはやこう成ッては穏(おだやか)に収まりそうもない...
二葉亭四迷 「浮雲」
...現に同嗜(どうし)の人津田繁二さんは「新校正孔方図鑑」と云ふ書を蔵してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...遠大な方図を徐々に進めながら...
吉川英治 「新書太閤記」
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