...「全くあれは方図(ほうず)のない利口ばかだ」そう吐き捨てるようにいいながら倉地の語る所によると...
有島武郎 「或る女」
...自由に野方図に狎戯(ふざ)け散らすのを寛大(おおめ)に見た...
内田魯庵 「四十年前」
...(この平方図式を...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...前にしるしたアルファベット平方図のそばに...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...タキの方図では、心根っこわるくかかったとせえ...
太宰治 「雀こ」
...向うの方図で調子ばあわれに...
太宰治 「雀こ」
...したどもし、こちの方図では、やたら欲しくて歌ったとせえ...
太宰治 「雀こ」
...したどもし、向うの方図で、ゆったらと歌るのだずおん...
太宰治 「雀こ」
...あまりにも方図がなさすぎる...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...方図が知れないくらいでした...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...その仲人(ちゅうにん)は山崎譲」「ナニ」「この槍と望月の若主人とを引替えてもらいたい」「黙らっしゃい」「黙れとは?」「言わせておけば方図(ほうず)もない...
中里介山 「大菩薩峠」
...一方も無方図(むほうず)の出鱈目(でたらめ)を並べることになる...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんな野方図が許されるわけのものではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...之は又野方図(のほうず)もなく長閑なすもうの遊び...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...あんまり方図(ほうず)もなくのさばると...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...今日銀座の往来に見かけて双方図らず便利を得ることあり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...そうそうは方図が無いと思ッてどうしても遣らなかッたらネ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...遠大な方図を徐々に進めながら...
吉川英治 「新書太閤記」
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