...此判斷は一切の生を擧げて其價値を否定し...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...誰か此の如き獨斷を下す權利を持つてゐよう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...その招待を斷わつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...これをゲーレスは斷はつた...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...夷狄の新知識をわがものとせんとした英斷はよくわかるが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...友人Kが慶應三年頃だと判斷する最後の一枚は...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...それで章學誠は獨斷の學といふことを大變尊んだ...
内藤湖南 「章學誠の史學」
...宿屋の娘であつたか女中であつたかそれもしかとの判斷は出來ぬ...
長塚節 「佐渡が島」
...直ぐに先生の判斷で定まる...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...蘇芳(すはう)を浴びた蟲のやうに蠢(うご)めく斷未魔(だんまつま)の娘を何うしやうもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二千五百兩の小判は影も形もありません」「成程それは大變なことだ」「あつしは昨夜の見張りを斷つたいきさつもあり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...風邪を引いて居るから――と簡單に斷わつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...オガンの前に小さい木の臼と杵とが供へてあるのを土俗の資料にと無斷で頂戴して行く...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...それに照らして判斷してゆく司法官の任務とは全く異つて...
平林初之輔 「政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味」
...ひとつの判斷の命題は...
三木清 「認識論」
...何故世の中には情死(しんぢう)や殺人(ひとごろし)や強盗(がうとう)や姦通(かんつう)や自殺(じさつ)や放火(はうくわ)や詐欺(さぎ)や喧嘩(けんくわ)や脅迫(けふはく)や謀殺(ぼうさつ)の騒が斷えぬのであらうか...
三島霜川 「平民の娘」
...」三田は少しく不機嫌になつて、きつぱり斷つた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...私ども夫婦が一刀兩斷にしてしまはねばならない(笑)と思つてゐたのであります...
吉川英治 「折々の記」
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