...それで斷りの返事を書くことにきめた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...不斷の矛盾がある」からであつた(「同上」第五章)...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...數丈高い空間に鐵材の構造が壟斷(ろうだん)された鼻である...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一刀兩斷の快味に...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...帝紀の原形そのままであるとも斷言はできないけれども...
武田祐吉 「古事記」
...すなはち私は斷乎として...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...如何に之れに成功したるかは諸子の判斷に委せんとす...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...お品(しな)が居(ゐ)ないと殊更(ことさら)にいふのはそれは一つには彼自身(かれじしん)の斷念(あきらめ)の爲(ため)でもあつたのである...
長塚節 「土」
...間違ひもなく安倍家は斷絶でせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かうと氣がつけば――」吉住求馬(もとめ)もこの斷末魔の同僚の側(かたはら)に悲痛な顏を差寄せました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幸ひ平次にも油斷がありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...執(しつ)こく持込んだのも斷つたでせう」「馬鹿なことを言へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...容易に斷定出來ない點なのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...フッサールは還元を古代の懷疑論者の用語に從つて現象學的エポケー(判斷中止)とも稱してゐる...
三木清 「認識論」
...且(しばら)く此判斷に注意せよ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...ただ自分の道義心を尺度として裁斷しかねるやうな氣持もした...
横光利一 「悲しみの代價」
...數において斷然多いのは...
吉川英治 「折々の記」
...此頃こちらでは一泊以上の滯在はお斷りすることになつてゐるからといふ素氣(そつけ)もない挨拶である...
若山牧水 「比叡山」
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