...この為に芭蕉の俳諧も――殊にまだ怪談小説に対する一代の興味の新鮮だつた「虚栗(みなしぐり)」以前の俳諧は時々鬼趣を弄(もてあそ)んだ...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...八百屋のより僕の方がはるかに新鮮だ...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...持参の瓢酒(ひょうしゅ)で即席料理、魚が新鮮だから、非常に美味(うま)い...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...空気が新鮮だのと云うのは言いわけで...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...色彩が若芽のやうに新鮮だつた...
新美南吉 「登つていつた少年」
...この建物も、現在はどんな方面に使はれてゐるのかは判らなかつたが、鉄柵を透(す)かして、淡い灰色の御所の建物が、雨に煙り、並樹の黒い塊が、如何(いか)にも外国の絵でも見るやうに、新鮮だつた...
林芙美子 「浮雲」
...白と赤だけの新しい旗がつくりだす雰囲気は非常に新鮮だった...
久生十蘭 「だいこん」
...そんな人物は小説にとって極めて新鮮だろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...「空気が、空気が新鮮だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...それを反撥するところ迄は新鮮だが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...肴屋のほうは走らないと新鮮だという感じが出ないので...
柳田国男 「母の手毬歌」
...その焦茶いろが新鮮だった...
山川方夫 「昼の花火」
...討伐張繍!土気は新鮮だった...
吉川英治 「三国志」
...春の遅い伊吹は小鳥たちの目ざめもまだ新鮮だった...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??