...新藁(しんわら)かけた島田が似合おう...
泉鏡花 「海異記」
...一束ずつ奇麗に結わえた新藁(しんわら)は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...新藁(しんわら)は...
長谷川時雨 「大門通り界隈一束」
...燕(つばめ)の飛ぶ小雨の日に、「新藁、しんわら」と、はだしの男が臑(すね)に細かい泥を跳(は)ねあげて、菅笠(すげがさ)か、手ぬぐいかぶりで、駈足で、青い早苗を一束にぎって、売り声を残していった...
長谷川時雨 「大門通り界隈一束」
...上ニ新藁ヲ覆ヒトシ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そしてその縄は直ぐ前の秋に刈り取った稲の清らかな新藁で作り...
牧野富太郎 「植物記」
...新藁で束を拵え、その中に竹とか茗荷とかの、中の虚ろな生の植物を堅く巻き込み、それに取手の輪をつけたスポというものを作る...
柳田国男 「故郷七十年」
...亥(い)の子(こ)と称して新藁(しんわら)で太い苞(つと)を巻き立て...
柳田国男 「年中行事覚書」
...なおその上に年々の新藁と...
柳田国男 「雪国の春」
...穂のついたままの新藁が...
横光利一 「夜の靴」
...どの家の仏間にも新藁の俵が匂いを放っていて...
横光利一 「夜の靴」
...新藁でしっかり胴を縛った米俵が重重しく床板を曲らせて積み上り...
横光利一 「夜の靴」
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