...窓近くを覆い茂った新樹は顔が染るばかりで...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...新樹の蔭に一片二片(ひとひらふたひら)ずつ残った桜の散るのを眺めながら...
徳田秋声 「黴」
...新樹の間に紫陽花の蒼白く咲き出でたる...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...新樹書窗を蔽ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...新樹の茂りに家の屋根も外からは見えない奥深い一構(ひとかまえ)がある...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...路傍の新樹は風にもまれ...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...緑(みどり)滴(したた)る新樹の梢(こずえ)に...
永井荷風 「日和下駄」
...新樹空ニ連ツテ風露香ヲ送ル...
永井荷風 「向嶋」
...新樹のかげ忽ち小暗(をぐら)く...
永井荷風 「来青花」
...新樹の梢(こずえ)に遠く赤城の森を望む...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...さうして僅か四五日のうちに新樹の林になるのである...
長塚節 「隣室の客」
...新樹の木立(こだち)の上に...
三島霜川 「水郷」
...「雨過新樹蔵山骨...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...愁辺新樹客衣冷...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...新樹の若葉のにおいが蒸(む)れ立(た)って来た初夏である...
吉川英治 「新書太閤記」
...新樹のみどりの鮮やかさを語ったり...
吉川英治 「新書太閤記」
...新樹に初蝉(はつぜみ)の声もする...
吉川英治 「新書太閤記」
...生(い)き生きと若い新樹が山野に伸びておる...
吉川英治 「源頼朝」
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