...東洋に新帝国を作為(さくい)するなどの迷夢を抱く者あるに非ずや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...例えば旧帝院の官僚的な解散と新帝院の天下り式結成とは...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...新帝はいまだ幼少のこととて君が故旧たる霍子孟(かくしもう)・上官少叔(じょうかんしょうしゅく)が主上を輔(たす)けて天下の事を用いることとなったと...
中島敦 「李陵」
...アウグストゥス歿後は新帝の生母ではあり...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...新帝が登極した結果は当然自分の採掘権が取消され...
久生十蘭 「魔都」
...御母君の女御(にょご)は新帝の御代を待たずに亡(な)くなっていたから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昔しの法令条目の枯葉を紙上に掻寄(かきよ)せしとは殊にて、今は活溌々たる政界の運動、文学美術に係る新現象の批評など、彼此と結びあはせて、力の及ばん限り、ビヨルネよりは寧ろハイネを学びて思を構へ、様々の文(ふみ)を作りし中にも、引続きて維廉(ヰルヘルム)一世と仏得力(フレデリツク)三世との崩(ほうそ)ありて、新帝の即位、ビスマルク侯の進退如何(いかん)などの事に就ては、故(ことさ)らに詳(つまびら)かなる報告をなしき...
森鴎外 「舞姫」
...その中を、十常侍一派の張譲、段珪(だんけい)のふたりは、新帝と何太后と、新帝の弟にあたる協皇子――帝が即位してからは、陳留王(ちんりゅうおう)といわれている――の三人を黒煙のうちから救け出して、北宮翡翠門(ひすいもん)からいち早く逃げ出す準備をしていた...
吉川英治 「三国志」
...しゅく……と新帝は草むらの中で泣き声をもらした...
吉川英治 「三国志」
...新帝劉禅、字(あざな)は公嗣(こうし)...
吉川英治 「三国志」
...新帝曹叡(そうえい)の代になってからは...
吉川英治 「三国志」
...しきりに新帝の英邁(えいまい)を沙汰するのも...
吉川英治 「私本太平記」
...およそ新帝の一派からも...
吉川英治 「私本太平記」
...――上(うへ)(新帝・光厳)も若う清らにおはしませば...
吉川英治 「私本太平記」
...新帝(光厳帝(こうごんてい))の皇居でもあろうによ! ……なぜ勅命を仰がぬか...
吉川英治 「私本太平記」
...新帝の光明院へは...
吉川英治 「私本太平記」
...新帝の行宮(あんぐう)に参内をとげたのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...やがて新帝の後光厳を奉じ...
吉川英治 「私本太平記」
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