...新堀割の人喰い藻を知らねえか...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...新堀から鉄砲洲(てっぽうず)に移って...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...二の橋の日向坂はその麓を流れる新堀川(しんほりかわ)の濁水(だくすい)とそれに架(かか)った小橋(こばし)と...
永井荷風 「日和下駄」
...南新堀の廻船間屋浪花屋(なにわや)の前に立っていたのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三十年も新堀の支店に居て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夫婦喧嘩の仲裁なんざ、御免蒙(こうむ)るよ」「殺しですよ、親分」「ヘエ、松の内から、気の短い奴があるじゃないか」「殺されたのは、新堀の廻船問屋、三文字屋の大旦那久兵衛さんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...新堀(しんぼり)の鳶頭(かしら)ぢやないか」革袢纒(かはばんてん)を着た...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...通三丁目の店と北新堀の住家は言ふ迄もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なほ念のために新堀の廻船問屋と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんなぐあいにして鵜の目鷹の目の中をゆうゆうと北新堀(きたしんぼり)までくだって来た...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「ほんとに……ほんとに……早く、早く俺真打になりてえなあ、三遊派のために」また独り言(ご)ちながら御廐橋の四つ角を左に、新堀渡って、むなしく見世物小屋の雨に煙っている佐竹ッ原を横目に、トコトコと圓朝は歩いた...
正岡容 「小説 圓朝」
...最後の本意ない別れをしたのこそ新堀端であったけれど...
正岡容 「寄席」
...殊更に朧夜の浅草新堀端で訣別させた...
正岡容 「寄席風流」
...十九歳の春に自費出版した歌集『新堀端』の中の作品である...
正岡容 「寄席風流」
...夕刻煙草屋藤助一六船利徳丸へ乗組、新堀迄出帆...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...木内という男は昏(く)れかけた街を新堀のほうへあるいていた...
山本周五郎 「へちまの木」
...春日道(かすがみち)か新堀(しんぼり)の渡舟(わたし)へ出るにきまっている」「なるほど...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...新堀端から捨ててしまえ』そう言った父は...
吉川英治 「紋付を着るの記」
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