...丁度果実(くだもの)の盛籠(もりかご)を見るような色彩美と清新味で人気を沸騰さした...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...この新味はこれまでの日本文には余りなかった非情物即ち草木や動物の擬人法...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...その実質は生残りの戯作者流に比べて多少の新味はあっても決して余り多く価値するに足らなかったのは少しく鑑賞眼あるものは皆認めた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...甲胄姿の幽霊が現はれる処に新味が有るといふ事で...
江見水蔭 「硯友社と文士劇」
...サトウハチローの裏街の交響楽には新味はないが持味があつた...
種田山頭火 「其中日記」
...それに何等の特色がなく新味がないと云われるのも...
戸坂潤 「社会時評」
...何か新味か特色を存っている点は...
戸坂潤 「社会時評」
...その作曲の新味と歌詞の取り扱ひ方とに於て...
萩原朔太郎 「流行歌曲について」
...これも新古今辺から躍出して多少とも新味のある明治の抒情詩を作り出さうとした作者の試みである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...終始一貫たる質実なる清新味をもつて...
牧野信一 「〔無題〕」
...新味を出していないものはない...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...恐らく処女作と想はれる今夜の短歌が意外の新味に富んでゐるのを見受けた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...従来の孫呉や六韜(りくとう)にも著しい新味が顕わされ...
吉川英治 「三国志」
...その教義には新味があるか...
吉川英治 「私本太平記」
...そういうけじめを捨てよという所に念仏門の新味もある...
吉川英治 「親鸞」
...やがての一ノ谷合戦における従来の“熊谷と敦盛”という古びた一史話にいくらかの新味と肉づけが出来れば倖せだとおもっている...
吉川英治 「随筆 新平家」
...いわゆる幕府政治としての新味も出し...
吉川英治 「源頼朝」
...新味のゆえに尚んだ...
和辻哲郎 「転向」
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