...サトウハチローの裏街の交響楽には新味はないが持味があつた...
種田山頭火 「其中日記」
...豊醸(ほうじょう)の新味が充実しきっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...新味横溢(おういつ)した曲がかなりレコードされている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...その作曲の新味と歌詞の取り扱ひ方とに於て...
萩原朔太郎 「流行歌曲について」
...而して万葉人などの夢にも想到しない繊度と新味とを出さうと努めたのであつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...これも新古今辺から躍出して多少とも新味のある明治の抒情詩を作り出さうとした作者の試みである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...相当落着き払つた清新味もある...
牧野信一 「会話一片」
...新味を出していないものはない...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...第百九十三 鳥スープ第一のスープに新味を感ぜし客は続いて第二のスープを呈せられたり...
村井弦斎 「食道楽」
...だれもの知っている新味などは微塵(みじん)もないようなものの書き抜いてしまってあるのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なんの新味もなかったし退屈きわまるものだった...
山本周五郎 「新潮記」
...大いに新味を示したが相当問題になった...
山本笑月 「明治世相百話」
...もとより菜園の新味あるではなく...
吉川英治 「折々の記」
...さすがに相府の楽士の譜は新味があるし...
吉川英治 「三国志」
...彼らしい新味ある施政と威令とは...
吉川英治 「三国志」
...従来の孫呉や六韜(りくとう)にも著しい新味が顕わされ...
吉川英治 「三国志」
...光秀の明晰(めいせき)な頭脳をもってする文化の振興や新味ある政治は...
吉川英治 「新書太閤記」
...やがての一ノ谷合戦における従来の“熊谷と敦盛”という古びた一史話にいくらかの新味と肉づけが出来れば倖せだとおもっている...
吉川英治 「随筆 新平家」
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