...丁度果実(くだもの)の盛籠(もりかご)を見るような色彩美と清新味で人気を沸騰さした...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...美妙斎の文章の新味も余り香気が高過ぎたので一時は盛んに管待(もては)やされたが...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...何等の新味がないなどと云うのは政党者流の浅見に過ぎない...
戸坂潤 「社会時評」
...常に新しい心で永遠の新味を味わわせる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...新味横溢(おういつ)した曲がかなりレコードされている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...斯ういふ風に一つの歌に一つの新味が盛られて居て飽くことを知らないのが作者の境界で珍重すべき限りである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...それを「胡粉の桜」と直截に云つた所がこの歌の持つ新味である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...第百九十三 鳥スープ第一のスープに新味を感ぜし客は続いて第二のスープを呈せられたり...
村井弦斎 「食道楽」
...同じ木で作った上飾りを付けた新味のある御贈り物であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恐らく処女作と想はれる今夜の短歌が意外の新味に富んでゐるのを見受けた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...もとより菜園の新味あるではなく...
吉川英治 「折々の記」
...さすがに相府の楽士の譜は新味があるし...
吉川英治 「三国志」
...彼らしい新味ある施政と威令とは...
吉川英治 「三国志」
...従来の孫呉や六韜(りくとう)にも著しい新味が顕わされ...
吉川英治 「三国志」
...そういうけじめを捨てよという所に念仏門の新味もある...
吉川英治 「親鸞」
...いささか新味を加えたつもりでもある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...自分が思うほどの新味を加え得そうもないことは...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...新味のゆえに尚んだ...
和辻哲郎 「転向」
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