...高夏秀夫斯波弘(しばひろし)様その二十六日の午(ひる)頃...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...じゃあ臭いんで逃げられたって云うのはうそ?」「そりゃあ斯波君の出鱈目(でたらめ)だ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...唯何処マデモソウ云ウ感情ヲ後ニ残シテ斯波ノ家ヲ去ラナケレバナラナクナッタアナタノ不仕合ワセヲ歎クノミデス...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...ソウスレバ斯波君ダッテ「気ガ楽ニナル」デハナイデスカ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...閣下初めより一定の成算を有せず偏へに斯波社寺局長平田法制局長等の献策を聽きて生硬未熟の法案を提出し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...斯波という男は、――「あいつはまるで壁の花みたいな奴ですよ...
堀辰雄 「聖家族」
...斯波は急に話すのを歇(や)めた...
堀辰雄 「聖家族」
...さういふ奴のことを英語で Wall Flower といふんださうだけれど……斯波の人生における立場なんか全くそれですね」――そんなことをいつか扁理が言つてゐたのを思ひ出しながら...
堀辰雄 「聖家族」
...斯波高経(しばたかつね)の郎党百人ほどが守って...
吉川英治 「私本太平記」
...何しろ斯波(しば)家長らの追躡(ついじょう)(尾行してくる攻撃)も執拗(しつよう)なので...
吉川英治 「私本太平記」
...斯波(しば)高経と高(こう)ノ師泰(もろやす)との連名で...
吉川英治 「私本太平記」
...とくに斯波(しば)家長は...
吉川英治 「私本太平記」
...斯波(しば)、桃井、上杉、山名、畠山、諏訪、宇都宮など名だたる武将どもである...
吉川英治 「私本太平記」
...斯波(しば)高経も上杉定朝も...
吉川英治 「私本太平記」
...幕府の内訌も、因(もと)をただせば、細川、畠山、斯波(しば)、今川、佐々木といったような功臣が、みな自力で割拠(かっきょ)しうる力を持ってきたからである...
吉川英治 「私本太平記」
...守護職(しゅごしょく)の斯波家(しばけ)が住んでいた時以来――何十年という間...
吉川英治 「新書太閤記」
...この須賀口の古駅に織田家や斯波(しば)家などの領主よりも以前から住んでいる酒商(さかあきな)いの老舗(しにせ)から転化して...
吉川英治 「新書太閤記」
...源氏の流れを汲む名家だけを拾って見ても、足利氏及びその一族たる畠山、細川、斯波、吉良、仁木、今川、一色、渋川の諸氏、新田氏の一族たる山名、里見の両氏、佐々木氏の後裔たる六角、京極、尼子の諸氏、皆そうである...
和辻哲郎 「鎖国」
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