...齋藤緑雨、田岡嶺雲、小泉三申、山路愛山、石川半山、斯波貞吉、杉村楚人冠、久津見蕨村などいふ人々は、屡平民社を訪れて、或は舌に、或は筆に、平民新聞を賑はしてくれた同情者でありました...
石川三四郎 「浪」
...そりゃあ僕よりか斯波君の方だ」「僕のは内地仕込みだからな...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...斯波君にはそれが分るんじゃないのかな」「要がいると妙にあたしは不自然になるのよ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...モシソノ心持ノ幾分ヲデモアナタガ直接斯波君ニ表白スル事ガ出来タラ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...唯何処マデモソウ云ウ感情ヲ後ニ残シテ斯波ノ家ヲ去ラナケレバナラナクナッタアナタノ不仕合ワセヲ歎クノミデス...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...ソウスレバ斯波君ダッテ「気ガ楽ニナル」デハナイデスカ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...斯波君ニシタッテ今マデ苦労ガナサ過ギタンダカラ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...そういう奴のことを英語で Wall Flower というんだそうだけれど……斯波の人生における立場なんか全くそれですね」――そんなことをいつか扁理が言っていたのを思い出しながら...
堀辰雄 「聖家族」
...斯波は急に話すのを歇(や)めた...
堀辰雄 「聖家族」
...が、すぐ、斯波は、例のこわれたギタアのような声で、彼女に向って言いだした...
堀辰雄 「聖家族」
...それは斯波(しば)といふ男の聲であつた...
堀辰雄 「聖家族」
...高ノ師直、桃井直常、一色右馬介、引田妙源らはべつとし――自分をはじめ、仁木、畠山、斯波(しば)、石堂、荒川などの一族輩はみな例外なしに、尊氏が弟直義を案じる思いと変わらぬものを胸に持っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...這奴(しゃつ)は一族の斯波(しば)家長なるものを...
吉川英治 「私本太平記」
...斯波(しば)高経のひきいる山手勢であり...
吉川英治 「私本太平記」
...斯波(しば)高経らが...
吉川英治 「私本太平記」
...幕府の内訌も、因(もと)をただせば、細川、畠山、斯波(しば)、今川、佐々木といったような功臣が、みな自力で割拠(かっきょ)しうる力を持ってきたからである...
吉川英治 「私本太平記」
...その前から守護家の斯波義統(しばよしむね)が養われていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...将軍家が前(さき)に地方の守護職に任命してある斯波家(しばけ)を亡ぼして...
吉川英治 「新書太閤記」
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